2017.09.11











夕暮れを
大河に溶かして
山遠く







常磐線 逢隈-岩沼
2017.9


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

暑い盛りは、長雨様に覆い隠して頂き、其れも明けますと、
丁度過ごし易い頃合いと成ってゐたと云う、
庵近在に御座います。

日没もすっかりと早まり、川面を渡る風にも
些かの冷気を感ぜらるゝ様に成って参りました。

今年は、一日の中での気温の上下が
尚一層大きい様で御座いますが、
御来庵の皆様方に於かれましては
如何で御座いましょうか。

庵も雨戸を閉めている間に、
国民保護情報やら緊急地震速報やら、
何かと不穏な空気が漂ってゐた昨今では御座いますが、
庵主も含めまして、兎に角
息災で在りたいものに御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.08.30











河を這う
雲の海







只見線 会津宮下-会津西方
2017.8


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

無人航空機の教習所にて
缶詰に成ってゐる処へ、
増える予定の庵族を迎え入れる準備が重なり、

庵に風を通す時間の確保が
中々難しく成ってゐる此の頃に御座いますが、

御陰様で、当人は
どうにか息災に過ごして御座います。

此方、只見の川沿いは、
長い年月を掛けた隆起・沈降・浸食の繰り返しに拠り、
川面以外に平坦な地形は
殆ど無くなって御座います。

土木的な制約が多い土地柄に於いて、
一献を点てる際に次に縋(すが)るのが
気象現象かと存じます。

御来庵の皆様も身を以て体感された通り、
今年は異常なまでの天候不順にて、
此れ迄の定跡が些かも通じない夏に御座いました。

劇的な場面を得るのに四苦八苦した、庵主と角籠の夏は、
本日にて一区切りとさせて頂きとう存じます。

来月は、如何様な工夫が出来ようか、
愈々思案の為所に御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.08.24











中流に
淡く映りし
古橋静か







左沢線 左沢-柴橋
2017.8


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

大変恐縮に存じますが、
出張中につき、本日は駄句の一本のみにて
失礼を申し上げます。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.08.22











川霧の
か細き畔に迫りて







只見線 会津宮下-早戸
2017.8


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

発電所が群立する只見川は、
しばしば其の流れを堰き止められ、
幅と深さを増す所が御座います。

其れは谷幅を目一杯占拠し、
水際は即座に断崖と成って御座います。

必要最小限に断崖を
切り拓いて敷かれたか細い鉄路に、
此の日も満々と湛えられた水面から昇る川霧が
迫って御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.08.21











水面這う
雲の澱みて
汽車が跳ぶ







只見線 会津宮下-会津西方
2017.8


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

暗い灰色の雲の塊が
頭上を通り過ぎたかと思えば、
合間から射し込む強烈な陽射しに
炙らるゝが如く在った、此の日の空模様。

会津の山間部は、
目まぐるしく変化する天候に翻弄され、
其れは只見川とて同様に御座いました。

此の時季、
一瞬の陽射しで炙られた川面は、
ひとたび曇天に転ずると、
急激に冷却さるゝ空気との温度差で
大量の水蒸気を放出するので御座います。

其れは所謂川霧と相成り、
軈て雲海の如く川面を覆い尽くすので御座いますが、
日に数本ある列車の内、相応の確率で
雲上を一跨ぎする光景に遭遇するので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.08.19











轍(てつ)刻む音
幽谷に谺して







只見線 早戸-会津宮下
2017.8


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

川霧に僅かな期待を寄せ、
只見川の畔に角籠を走らせて御座います。

自然現象が相手に御座います故、
人の心の如くと迄は行かぬものの、
中々然様に問屋は下ろしてくれぬ訳で御座います。

それでも、長雨の所為で御座いましょうか、
森の色とは亦違った緑を纏った奥会津の大河に、
幽谷の表情を垣間見て頂けるかと存じます。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.08.18











Holding hands with each other






東北本線 名取-館腰
2017.7


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

機関車が機関車に手を牽かるゝと云う場面には
滅多に遭遇する事は無いものと存じます。

梅雨が明けてからと云うもの、本日を以て
廿八日連続して降雨を観測すると云う
憂き目に遭う事も亦、滅多に無い事かと存じます。

所謂"最初の"梅雨が明くる少し前の日の朝、
其の滅多に無い事の一つに遭遇して御座います。

降り頻る雨をも厭わず、
寡黙な力持ち達は互いの手を相携え、
其の身の手入れへと向かう処に御座いました。

此の一献を点てし日より早一箇月近く経つと云うのに、
今日も似た様な空模様の庵近在に御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.08.17











空も映え
うねる大河の
淵に立ち







左沢線 柴橋-左沢
2017.8


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

曇り空乍ら、太平洋側より些か明るい
山形県は大江町に御座います。

其の空を更に明るく映し出し、
羽前を貫く大河、最上川が大きく蛇行する様を、
楯山の小高い丘より眺めて御座います。

麓を渡る風より、些か涼を含んでゐる事もあり、
胸の空く眺めと相俟って、
心地良く感ぜられて御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.08.16











穂の頭
遠からず垂る
山の裾







磐越西線 堂島-会津若松
2017.8


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

重みを増して来た稲穂が、
磐梯山を駆け下りて来た風に
ゆったりと揺られて御座います。

此処迄はやませも届くまい、と一計を案じ、
角籠を走らせて参ったのは、どうやら
正解だった様に御座います。

ほんの一時、顔を覗かせた太陽に、
僅かに色付いた稲が映え、
金色の絨毯に見えたのは、
庵主の早とちりだった様では御座いますが。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.08.15










山高帽子の終着駅





左沢線 左沢
2017.8


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

此の日は、予てより家内が所望してゐた
“冷たい肉蕎麦”を食しに、
河北町へ参じて御座います。

其の道すがら、最上川の眺望の佳さから
日本遊歩百選の誉を冠する
楯山公園に立ち寄りまして御座います。

其の昔、此の地域を治めてゐた豪族・
大江氏の居城として建之された
左沢館山城の跡との事で、

今日では、城跡の凡そ南半分に遊歩道が整備され、
我が家も大変散策が容易に相成って御座います。

本日の一献は、其の遊歩道の終点から、
三角屋根が特徴の終着駅を
何の気も無しに遠望したものに御座いますが、
存外、印象に残る景観であったかと存じます。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。