2017.04.22










「先輩…今まで言いづらかったんスけど…」
「どうしたの改まって」
「今まで、待避線に行っとけだとか、スジ譲れだとか、
 散々生意気言ってスンマセンした」
「そんな事、別に気にしてないわよ、逆にその若さが羨ましかったわ」
「いやー…」
「それよりあんた、潮風とか大丈夫なの?
 時々高波も被る職場なんだろうから、ちゃんとこまめに診てもらうのよ、
 私みたいになってからじゃ遅いのよ」
「…先輩!」
「何よ、急に大きい声なんか出して」
「…いやその…相変わらずの人気っすね…」
「ふふん、何言い出すかと思ったら…この世界じゃ、年増の方がモテんのよ」
「ええ?」
「それと、おだてたって何も出て来ゃしないわよ、
 碍子の1本に至るまで、共通部品なんか1つも無いんだから」
「はぁ…それよりっすね」
「何なの今日は?いつもより顔が赤いわよ?」
「──今まで、有難うございました!」
「はいはい、あんたは先が長いんだから、頑張って稼ぎな」


……




奥羽本線 秋田
2017.4


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…などと云う遣り取りがあったか否かは存じませんが、
斯様な光景に見えたので御座いました。

昨日今日と、拙い小芝居に御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

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