2016.11.29










制御桿
小部屋にひとつ
主待つ






小野田線 雀田
1998.3


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

茶葉が底を尽きましたので、
今を去ること十八年前の熟葉に
御相伴賜りとう存じます。

活色光幕を電子化した一献にて、
些かの褪色及び乱像は御容赦賜りとう存じます。

此の時乗った車は、確かクモハ42と云う、
由緒正しき旧型国電だったかと存じます。

そして此処から僅か五年後、
此の車が長年の仕業に幕を下ろし、廃車に為ったと
風の便りで聞きまして御座います。

日本家屋は能く、
樹と紙で出来てゐると云われて御座います。

流石に紙が用いられてゐる個所は
極僅かとは存じますが、

日本古来の鉄道車両も亦、
樹がふんだんに用いられてゐる事を、
弐十世紀末に在って、身を以て証左してゐる
稀有な存在であったと存じて居ります。

本日最後に、
「昭和の男」然とした其の風貌を追加致しましたので、
御高覧頂けますと幸いに存じます。


(小野田線 長門本山にて)

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

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