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幽かな陽を集むるが如くに疾(はし)る
東北本線 名取-南仙台
2016.10
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本日も、御来庵賜り、誠に有難う存じます。
陽はとうに山陰に隠れ、
コンクリートの塊も林立する電柱も、
灰色と空色を混ぜた暗がりに染まろうとして御座います。
此の時季にしては突き刺すような夕陽に灼かれた数分前を
遠き昔日にするが如く、
足音も無く冷気が忍び込んで参ります。
僅かに残ったルーメンを掻き集むるが如く、
その綽名にそぐわぬインバータ音を響かせ、
金太郎が北を目指して参ります。
自らの進路に、此の時間にしては十分過ぎる程の
光を照らしつゝ。
御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。
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