2016.08.30










故郷の薫り伝えて今去りぬ





東北本線 南仙台-太子堂
2016.8


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御来庵頂き、誠に有難う存じます。

風雨が庵を激しく洗う、近在に御座います。
北日本一円、厳重警戒が続いてゐる事と存じますが、
お変わり御座いませんでしょうか。

拙庵では昨夜、非常食や懐中電灯等の点検を実施し、
必要なものを補充し、今日に備えて御座いました。

──扨て、斯様な空模様では御座いますが、
本日も一献を点てさせて頂きとう存じます。

ふるさとの かおりつたえて いまさりぬ

彼の気動車が登場してから、
此の界隈の光景も随分と様変わりしたものと存じます。

高層住宅街を脇目に、
数多の“故郷”を駆け抜けた日陰の名車が、
原動機の音も高らかに駆け抜けて参ります。

装いを改めたとは云え、
国鉄時代の秀逸な設計の遺伝子が
しっかりと息衝いてゐる車かと存じます。

昭和が亦一つ鉄路を去った、
残暑厳しき昼下がりに御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

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