2016.08.24










山海を紡いで木々と活くる径





岩手開発鉄道 日頃市
2016.8


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御来庵頂き、誠に有難う存じます。

さんかいを つむいできぎと いくるみち

途中駅で貨物扱いをしてゐた痕跡で御座いましょうか、
駅構内の片隅と云うには些か大振りな上屋が、
見事な骨組みを惜し気も無く披露しております。

あれが棟木、あれが母屋、あれが垂木、
真束、方杖、小屋筋違、挟み束──

まるで、木造建築工法の教科書に載りそうな
佇まいに御座います。

此処は、深き森と、蝉時雨、そして、
時折行き交う砰籠の地響きの他には、
何も無いので御座います。

昭和二十五年に当駅が開業して以来、
山と海とを結ぶ此の鉄路と共に関わる遍く人々が織り成す日々を、
朽ちる事無く見守り続けて来た木組みこそが、

此の建築物の魅力の正体ではないかと、
僭越乍ら、拝察する次第で御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

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