2016.04.28










寄する波散りて立山霞む朝





信越本線 米山-笠島
2016.4


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本日も、御来庵賜り、誠に有難う存じます。

太陽が高度を上げるにつれ、
気温も鰻登りと相成つた、越後の海岸線に御座います。

三方を断崖に囲まれた尾根に立ちますと、
辛抱して漸く吾身を立てる事が出来る程の風が
吹き荒れて御座いました。

此の日は平穏に見えた日本海も、
其の僅かな波濤が作り出す海霧に御座いましょうか、
遠く立山連峰が霞んで御座いました。

彼の中越地震を始めとする一連の天災は、
此の尾根を始めとする地形を、相当に大きく変えるものであつたと
物の本に依り、存じ上げて居ります。

而して此の地に於いては、
庵主が漸く立つている尾根と一連の地形を残し、
背後に続いてゐた筈の道路も根こそぎ崩落して御座います。

僭越乍ら、地震大国の我が国に於いては、
其の天災が繰り返される事で、
斯様に素晴らしい景観を産み出して来たと同時に、

多くの人命が奪われた事も亦、
記憶に留め置かずには居れない事と存じます。

此処へ来て、肥後・豊前両地域の皆様と、
越後で起きた一連の災害に依り被災された皆様への祈りを込め、
一献を立てさせて頂く次第に御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

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