2015.09.03










陽炎に燻る工場へ車列成し





石巻臨港線 陸前山下-石巻港
2015.5


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御来庵頂き、誠に有難う存じます。

此処の所、日差しが戻りつつある仙臺平野に御座います。
涼しさに体が慣れてしまつた頃かと拝察致しますが、
如何お過ごしで御座いましょうか。

些か鮮度の落ちた茶葉にて恐縮に存じますが、
今年の黄金週間に、石巻で点てた一献に
ご相伴を賜りたく存じます。

潤沢な日差しが降り注ぐ、閑静な住宅街。
其の中に間借りするかの如く、
当に路地裏と呼ぶに相応しい、
控えめな踏切が御座います。

庵主はと云えば、
件の踏切よりも些か肩身の狭い思いをしつゝ、
写真機を構えて居りました。

牛歩の如く住宅街を進み往く
ヂーゼル車を正面から眺め

振り返つた後の一献に御座いますが、

ヂーゼル車から立ち昇る陽炎の向こうに
聳え立つ製紙工場の煙突が、
何故か此方を誘つているが如く映り、

其の手前を圧倒的な質量感を以て、
空つぽとは云え、無数の籠が列を成して、
何かしらの意思を持った鉄の塊へ向けて
進み往くので御座います。

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