2015.08.05








漆黒に溶け込む主塔に刻を待つ





津軽線 青森
2015.7


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御来庵頂き、誠に有難う存じます。

今夏は、みちのくに有るまじき
酷暑が続いて御座いますが、
御来庵の皆様方に於かれましては、
お変わり御座いませんでしょうか。

相反して、此の日の青森駅は、
梅雨時らしき涼しさに御座いまして、
旅情溢るゝ急行列車の佇まいを、
存分に堪能する事が出来て御座います。

湿度を飽和量まで含んだ夜の帳。

其の漆黒に吾身を溶かし込むが如くに聳える
青森港湾橋の主塔が、何を語るでも無く、
そぼ濡れた急行列車を静かに見下ろして居ります。

主塔の足元を見遣りますと、
深き藍色の車体もまた、其の身を半ば、
夜霧に溶かし込んで居りました。

室内燈を煌々と点し、
老舗の旅館よろしく、淡々と身支度を整えつゝ──

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