2015.06.03










牽く者が曳かれ漆黒纏う途(みち)





国道四号線 名取-館腰
2015.6


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御来庵頂き、誠に有難う存じます。

彼の名機が愈々末期との報せを頂き、
此の頃すっかりと重くなりし腰を上げ、
庵の近在へと馳せ参じて御座います。

奥州路の電化亜幹線に於いて一時代を築いた、ED78電籠。
Be-2-Beの軸配置により、仙山線等の様な丙線への
重量級電籠の導入を促進した、功労者に御座います。

而して其の目覚ましき活躍も、
貨物輸送等を取り巻く情勢の変化を主な要因とし、
徐々に職場を減らす形と相成り、
平成十二年を以て形式消滅と成ったそうに御座います。

その後、数ある兄弟の内の一両は、
自らの生涯を控えめに語り継ぐが如く、
加瀬沼近在で静かに過ごして御座いました。

征き(ゆき)は鉄路自走、退り(かえり)は陸路曳行にて。
昭和の役者がまた一人、姿を消すので御座います。

其の花道を、密やかに彩りながら──

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