2017.06.30





東北本線 館腰-岩沼
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

庵近在も、明日以降、
愈々本格的な梅雨の時期に
相成るそうに御座います。

御来庵の皆様方に於かれましては、
お変わり御座いませんでしょうか。

拙庵も、此れまで以上に風通しを良くし、
建物のみ為らず庵主自身も、
苔生す事の無いよう気を付けて参りとう存じます。

さて昨日の朝は、大型特殊貨物車が
庵近在を通過するらしいと云う情報に基づき
一献を煎じに出て参りましたが、
御覧の通りの結果で御座いました。

“庵近在縛り”の身上で在る事等の弱点が
此処に極まったとも云えそうに御座いますが、

其れでも、新世紀の嚆矢とも云える
新進の機関車単体の姿を庵近在で捉えられた事に
些かの自己満足を見て御座います。

閑話休題。

庵近在で穫れた、今季最後と目さるゝ苺を、
食す機会に恵まれて御座います。

みちのくの湘南と称さるゝ地域が
一大産地と成ってゐる処に御座いますが、
今般、御裾分け賜った農家殿、
今季を以て畑を畳むそうで御座います。

大変に気さくで大らかな御老人に御座いまして、
生産された方の顔が見ゆるだけに、
尚一層味わいつゝ頂きましたのは、
云うに及ばぬ事かと存じます。

草庵の隅からで恐縮至極に存じますが、
此の場を借りて心より御礼を申し上げる
次第に御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

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2017.06.29











草叢に
塗(まみ)れ知りたる
初夏の空







東北新幹線 白石蔵王-福島
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

年甲斐も無く、
手や脛に切り傷や擦り傷を作り、
何か所も蚊に刺されつゝ登攣した、
草生した斜面。

此の地点が、
何の労も要さず到達出来る事を知ったのは、

梅雨の晴れ間が運んで来た
夏の空気に癒され、
再度気合を入れて
下山した後に御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.28


















東北本線 越河-白石
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

斎川の集落の北端に、
旧陸羽街道の踏切が御座います。

白石の街中へ戻ろうと、角籠を走らす道中、
丁度其の踏切に遮られた折、

些か勇み足な庵主を引き留めるかの如く、
踏切の脇の可憐な花が、
色取り取りの主張をして御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.27











木漏れ日に
静かに祈る
稔りの日







東北本線 白石-越河
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

山合の集落を結ぶ坂道の途中に、
馬頭観音や庚申塚などの石仏が立ち並ぶ
一角が御座います。

先ほど迄に比べ、些か力強さを増した陽光が
木漏れ日の印影を強くした其の時、

静かに手を合わせる一体の石仏の
稔りへの想いを垣間見たので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.26











木漏れ日の
翳の淡きに
誘(いざな)われ






東北本線 越河-白石
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

日差しの弱きに似(そぐ)わず、
些か多めの湿度を含んだ空気が纏わり付き、
逃げ場の無い暑気を感じた、
水無月の朝に御座います。

生い茂る葉の翳が落つるのも淡き
山合の野良道の涼しさに誘われ、
其処を潜る事にして御座います。

思いの外、急な坂道に喘ぎ、
擡(もた)げてゐた首を上げますと、
丁度、仙台へと向かう電車が、
峠道を勢いよく転げて行った処に御座います

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.24











ビルヂング疾走
梅雨の中休み







東北新幹線 白石蔵王-福島
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

本日は、朝から久しぶりに
庵近在を当ても無く徘徊して御座いました。

角籠の中で適当に時間を潰して居りますと、
公共の電波から、或る新幹線電車が
本日限り復刻相成る旨の文言が。

耳を疑いつゝも、白石市南方の金華山へと
角籠を飛ばします。

取り敢えず張り付いた斜面から目にしたのは、
朝靄明け切らぬ斎川の田園地帯を
ゆっくりと此方へ向かって来るE4系の姿。

視界が些か霞んでゐた所為で御座いましょうか、
相変わらずビルヂングの如き重量感を
尚更に感じ取ったので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.23










腹掛けの
朱も眩しき
五月晴れ






東北本線 愛宕-品井沼
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

金太郎が身に着けてゐた腹掛けの
朱の鮮やかさが殊更に映える、
或る五月晴れの朝。

生命力の根源の色との謂れが御座いますが、
此の胸の空くような青空も亦、
地球上に生きる凡ゆる命を
日々受け止めてゐるものかと存じます。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.22











暮れ六つに
煙も高き
紙工場







常磐線 岩沼-逢隈
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

或る日の勤めの帰路、
築堤を駆け上がる列車が目に留まり、

阿武隈川の堤防に角籠を停めて
川風に吹かれてみる事としたので御座います。

紙工場から高々と伸びる煙突から吐き出さるゝ煙に、
山風から海風に向きが変わった事を識り、

其の直後に、背後に薄ぼんやりと見えていゐた夕陽は、
すっかりと姿を隠してしまったので御座います。

東北が梅雨入りしたのは、
当にその翌日の事に御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.21











生い茂る
森から仄かに
初夏薫る







石巻線 石巻-曾波神
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

庵近在は、愈々本格的な梅雨空と
相成りまして御座います。

然るに、目にも鮮やかな夏空が
そろそろ恋しくなる処に御座いまして、
本日の一献に御座います。

生い茂る葉の物量が、
愛宕山のこんもりとした容姿を一層強調し、
初夏と申しても差し支え無い景観かと存じます。

眩しい空の蒼さと、彼の山の緑を
其のまゝ映し出す水田も、
今ではすっかりと稲が伸び、

早くも稲穂の時期が待ち遠しくなってゐる事に
御座いましょう。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.19











空深く
暑気の便りを
引き連れし






石巻線 涌谷-前谷地
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

毎度の事乍ら、一箇月程前の熟成茶葉にて
本日もお茶を濁しとう存じます。

五月晴れとは斯様なものぞ、と云わんばかりの
深い藍を纏った空。

一本の列車が、其れ迄の濃い川霧を一掃し、
此の空を引き連れて来た時、
暑い一日と相成る予感がしたもので御座います

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.18











茂る葉と
雨の狭間を
潜り抜け







常磐線 岩沼-逢隈
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

此の日の此の一献の前後が丁度雨と云う、
不安定な空模様で御座いましたので、

此の列車は、雨雲を擦り抜けて
阿武隈川を渡って来た事に成るかと存じます。

青々と生い茂る葉の陰に潜んでゐた庵主は、
異様な湿度と執拗な虫の猛攻を受け、

庵近在に居乍らにして早速、
初夏の息吹を満喫したので御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.17











an Avenue of Pines






日本製紙岩沼専用線 岩沼授受所-岩沼工場
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

上手い事、五七五が捻り出せずにゐる
今日此の頃に御座います。

松並木。
其れ以上でも以下でも無い、
岩沼の街外れの日常に御座います。

併し、一日四回、
其れだけで終わらぬ時間が訪るゝのは、
此の街の隠れた魅力に御座いましょう。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.16











緑道に
車列率いて
走入(はしり)梅雨







日本製紙岩沼専用線 岩沼授受所-岩沼工場
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

あの小柄な躯体の何処に
斯様な力量が有るので御座いましょう。

夥しい数の籠を率いて、
走入梅雨に些かの湿りを得た緑道を、
ゆっくりとゆっくりと進んで参ります。

軈て車列は、高煙突が屹立する其の足許へと
音も無く吸い込まれて行くので御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.15










高き陽に
望む山影
春霞






石巻線 前谷地-涌谷
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

此の日は三度、
鳥屋崎の崖に上がって御座います。

三度目の正直を期待しつゝも、
日頃の行いが奏功してか、
予想通りの春霞に御座います。

高々と昇った太陽が燦々と里を照らし、
其の向こうに船形の山影を漸く認めたのは、

一本の貨物列車が轍の音を響かせてから
暫くの後に御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.14










暮れに巻雲輝ける





東北本線 岩沼-館腰
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

一日の労を供した帰路、
梅雨入りまでは些かの猶予が有りそうな
夕暮れに御座いました。

此処数日、此の時季の太平洋側らしい
涼しさが続いてゐる御蔭で御座いましょうか、
蛙の合唱も一休みに御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.13











煙突を
背負ひて跨ぐ
五間堀






日本製紙岩沼専用線 岩沼工場-岩沼授受所
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

暗雲立ち込める岩沼の空に屹立する
紅白の煙突。

…等と記しますと、
如何にも是から好からぬ事が起こりそうな
雰囲気かと存じますが、
全く以て唆に非ず。

空模様こそ落ち着かなかったものの、
至って平穏な、週末の住宅街に御座います。

日本の産業の屋台骨の一角を担うと云っても
過言では無い産業が集積する
庵近在の街の片隅で、

斯様な光景が日々見られる事に
幾何かの安堵を得つゝ、
日々穏やかに過ごしてゐる所に御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.12










雨乞いに
枝葉の深く
迫り来て






常磐線 岩沼-逢隈
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

本日の一献、結論を平たく云えば、
先ずは“再履修”と相成る事に御座いましょう。

梅雨入り間近と目されつゝも、
未だ遠し哉、と云った空模様と相成りました此の日。

快晴と思えばあっと云う間に暗雲が立ち込め、
程無く遠雷、土砂降り、そして快晴と、
至極落ち着かない空模様の中、
庵近在の定期巡回に出て御座います。

電車が連れて来た厚みの有る雲に、
生い茂る緑が深さを増した如く在り、
其の枝葉は、快走する電車へと
愈々迫る勢いに御座います。

其の姿は、恰も雨乞いをしてゐるが如く、
程無くして辺りは土砂降りに見舞われたので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.11










漸(ようよ)うと
増し行く日差しに
白い肌






東北本線 館腰-名取
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

お陰様で、ほゞ消化器系の復調を見た、
庵主に御座います。

銀色では無い電車を見かける事が殆ど無くなった事は、
以前にも一献の中で呟いた事があろうかと存じます。

庵近在に於ける銀色以外の旅客営業用の電車は、
583系電車亡き今、最早此方の車両のみと
相成って御座います。

今月に入り、晴れた日の陽射しに
痛みが伴う事が多くなって参りましたが、

此の真っ白な地肌には、幾ら鉄道車両とは云え、
些か辛いものがあろうと、
余計な想像をする処に御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.10










初夏の陽に
照らされ森の
輝ける






石巻線 石巻-曾波神
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

力強い陽光が、森を形作る葉の一枚一枚を
瑞々しく照らし出して御座います。

国鉄時代より変わらぬ色を纏った内燃機関車は、
其の樹々を、緑を、決して侵さぬよう定められた
化粧なのかも知れないので御座います。

日本のどの地に在っても、其の風景に溶け込み、
沿線の日々の暮らしと一体になれるよう。

そして、其れを、長きに亙り、
力強く支える事の出来るよう。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.09











鮮やかに
迫る緑の
柔らかさ






只見線 郷戸-滝谷
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

しっとりと朝露に濡れた新緑が、
列車の通り道を塞ぐ勢いで
切通を埋めて御座います。

列車は其の身を緑に預け、
森林浴を嗜むが如く、
金山の街へ向け、
ゆったり進むので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.08










旅人の
賑わう一時
秘境駅






只見線 早戸
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

周辺には民家も少なく、かつ
人跡疎らな山峡の小駅。

些か秘境めいた景観を見下ろす崖の上乍ら、
何やら人々が談笑する声が
聴こえて参ります。

其処には、今し方到着した汽車に
いざ乗り込まんとする幾何かの御仁と、
其れを見送りに来たと思しき御仁が。

改めて周囲を見回しても、
相変わらず人跡疎ら、緑豊かな
森と河が広がるばかりに御座います。

汽車は暫くして、
旅人と相成りし幾何かの御仁と
お見送りの御仁とを徐(おもむろ)に隔て始め、

其の様は、元の静かな秘境の時間を
取り戻して行くかの如くに御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.07










力持ち
往く道端の
葱坊主






石巻線 前谷地-涌谷
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

お陰様で些かの改善が見られつゝ御座いますが、
机に齧り付いた途端に症状が悪化する
庵主に御座います。

此の日は朝から初夏を思わせる日差しにて、
正午を迎えるにつれ其の勢いを益々盛んにし、
個人的には今年一番の発汗量を記録して御座います。

額を拭いつゝ、花勝山の集落を徘徊して居りますと、
道端に緑も鮮やかな葱畑が。

ふと時計を見遣れば、
丁度汽車の頃合いに御座いまして、
若干離れた場所に据えた鉄瓶を打ち捨て、
取り急ぎ、一献を煎じた次第に御座います。

白い部分が少ない、特徴的な見た目の夏葱が、
武骨な力持ちに些かの季節感を添えてくれたので
御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.06










旅人の
眼に映りしは
花水木






磐越西線 山都-喜多方
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。
未だ消化器系に変調を来してゐる庵主に御座います。

谷を一跳びする列車の窓には、
今日も幾何かの旅人の姿が御座います。

其の数は、決して多いとは言えないので御座いますが、
其の事が、列車の旅を尚一層穏やかなものに
してゐるのではないかと拝察するので御座います。

此方側の席にお座りの客人の皆様方は、
一様に一の戸川の下流に開ける河岸段丘の広がりを
眺められてゐる様に御座いますが、

其の逆側の車窓も亦、
花水木の可憐な花や、薄っすらと姿を見せる飯豊連峰など、
心透く様な素晴らしい眺めに御座いましょう。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.05










注ぐ陽に
初夏を匂わす
里の朝






石巻線 涌谷-前谷地
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。
今朝ほど、急性胃腸炎との診断を受けて参りました、
庵主に御座います。

夏も近付く八十八夜とは申しますが、
不安定な天候が続いて御座います。

御来庵の皆様方に於かれましては、
呉々もご自愛頂きとう存じます。

さて、此の日は、
朝から陽光が力強く射し込んで御座います。
其れでも、茅葺屋根に当りますと、
幾分和らいで見えるから不思議に御座います。

此の一献を点てた後、
此方の御宅の前を通り掛かって御座いましたが、
ふんだんに陽を浴びた大きな屋根からは、
初夏の薫りが柔らかく立ち昇ったので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.03











緑を紡いで






只見線 会津水沼-早戸
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

当該区間に存在する七連の円門橋は、
鉄道土木関連の業界に於いては、
全国的に有名なのだそうで御座います。

狭隘さを極める軟弱地盤に鉄路を敷く事は、
自然を相手に戦うのと同時に、
自然と融和する為の設計・施工を
同時に行う必要があるかと存じます。

この橋梁が、是を見事に具現化してゐる事は、
此の光景を見れば一目瞭然で御座いましょう。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.02











緑に埋もるゝ
幽谷を跨ぐ






只見線 会津西方-会津宮下
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

谷を埋め尽くす程に生長した木々が、
其の緑も鮮やかに、
三つ並んだ弓門橋を彩って御座います。

其の生い茂る葉は、庵主が今立ってゐる
崖の縁から飛び込んでも
優しく受け止めてくれそうな量感を以て、
生命力を魅せ付けてゐる処に御座います。

此処に佇んで深呼吸を一つする時、
心身共に洗わるゝが如く在り、

併せて、時折混じる汽車の息遣いにも亦、
心が洗わるゝが如く在るので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.01










生い茂る
緑に分け入る
街と汽車






只見線 郷戸-会津柳津
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

柳津の街は、
会津柳津虚空蔵尊として知らるゝ圓藏寺の
門前に位置する事と、只見川の舟運、そして出湯を以て、
山襞深くに発展した街並みに御座います。

其の街並みは、
もう一つの古刹である、奥之院辨天堂を含め、
狭隘な平地に犇めき合うが如く在り、
山峡を貫く大河に添って現れる
一大桃源郷の如く在るかと存じます。

森を掻き分けて往来する列車と、
森に分け入るが如く存在する街並みは、
些細な眺め乍らも、只見川の如く悠久の流れを紡ぐ、
当路線を象徴する風景かと存じます。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。