2017.06.26











木漏れ日の
翳の淡きに
誘(いざな)われ






東北本線 越河-白石
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

日差しの弱きに似(そぐ)わず、
些か多めの湿度を含んだ空気が纏わり付き、
逃げ場の無い暑気を感じた、
水無月の朝に御座います。

生い茂る葉の翳が落つるのも淡き
山合の野良道の涼しさに誘われ、
其処を潜る事にして御座います。

思いの外、急な坂道に喘ぎ、
擡(もた)げてゐた首を上げますと、
丁度、仙台へと向かう電車が、
峠道を勢いよく転げて行った処に御座います

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

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2017.06.24











ビルヂング疾走
梅雨の中休み







東北新幹線 白石蔵王-福島
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

本日は、朝から久しぶりに
庵近在を当ても無く徘徊して御座いました。

角籠の中で適当に時間を潰して居りますと、
公共の電波から、或る新幹線電車が
本日限り復刻相成る旨の文言が。

耳を疑いつゝも、白石市南方の金華山へと
角籠を飛ばします。

取り敢えず張り付いた斜面から目にしたのは、
朝靄明け切らぬ斎川の田園地帯を
ゆっくりと此方へ向かって来るE4系の姿。

視界が些か霞んでゐた所為で御座いましょうか、
相変わらずビルヂングの如き重量感を
尚更に感じ取ったので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.23










腹掛けの
朱も眩しき
五月晴れ






東北本線 愛宕-品井沼
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

金太郎が身に着けてゐた腹掛けの
朱の鮮やかさが殊更に映える、
或る五月晴れの朝。

生命力の根源の色との謂れが御座いますが、
此の胸の空くような青空も亦、
地球上に生きる凡ゆる命を
日々受け止めてゐるものかと存じます。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.22











暮れ六つに
煙も高き
紙工場







常磐線 岩沼-逢隈
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

或る日の勤めの帰路、
築堤を駆け上がる列車が目に留まり、

阿武隈川の堤防に角籠を停めて
川風に吹かれてみる事としたので御座います。

紙工場から高々と伸びる煙突から吐き出さるゝ煙に、
山風から海風に向きが変わった事を識り、

其の直後に、背後に薄ぼんやりと見えていゐた夕陽は、
すっかりと姿を隠してしまったので御座います。

東北が梅雨入りしたのは、
当にその翌日の事に御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.21











生い茂る
森から仄かに
初夏薫る







石巻線 石巻-曾波神
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

庵近在は、愈々本格的な梅雨空と
相成りまして御座います。

然るに、目にも鮮やかな夏空が
そろそろ恋しくなる処に御座いまして、
本日の一献に御座います。

生い茂る葉の物量が、
愛宕山のこんもりとした容姿を一層強調し、
初夏と申しても差し支え無い景観かと存じます。

眩しい空の蒼さと、彼の山の緑を
其のまゝ映し出す水田も、
今ではすっかりと稲が伸び、

早くも稲穂の時期が待ち遠しくなってゐる事に
御座いましょう。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.19











空深く
暑気の便りを
引き連れし






石巻線 涌谷-前谷地
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

毎度の事乍ら、一箇月程前の熟成茶葉にて
本日もお茶を濁しとう存じます。

五月晴れとは斯様なものぞ、と云わんばかりの
深い藍を纏った空。

一本の列車が、其れ迄の濃い川霧を一掃し、
此の空を引き連れて来た時、
暑い一日と相成る予感がしたもので御座います

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.18











茂る葉と
雨の狭間を
潜り抜け







常磐線 岩沼-逢隈
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

此の日の此の一献の前後が丁度雨と云う、
不安定な空模様で御座いましたので、

此の列車は、雨雲を擦り抜けて
阿武隈川を渡って来た事に成るかと存じます。

青々と生い茂る葉の陰に潜んでゐた庵主は、
異様な湿度と執拗な虫の猛攻を受け、

庵近在に居乍らにして早速、
初夏の息吹を満喫したので御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.17











an Avenue of Pines






日本製紙岩沼専用線 岩沼授受所-岩沼工場
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

上手い事、五七五が捻り出せずにゐる
今日此の頃に御座います。

松並木。
其れ以上でも以下でも無い、
岩沼の街外れの日常に御座います。

併し、一日四回、
其れだけで終わらぬ時間が訪るゝのは、
此の街の隠れた魅力に御座いましょう。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.16











緑道に
車列率いて
走入(はしり)梅雨







日本製紙岩沼専用線 岩沼授受所-岩沼工場
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

あの小柄な躯体の何処に
斯様な力量が有るので御座いましょう。

夥しい数の籠を率いて、
走入梅雨に些かの湿りを得た緑道を、
ゆっくりとゆっくりと進んで参ります。

軈て車列は、高煙突が屹立する其の足許へと
音も無く吸い込まれて行くので御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.15










高き陽に
望む山影
春霞






石巻線 前谷地-涌谷
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

此の日は三度、
鳥屋崎の崖に上がって御座います。

三度目の正直を期待しつゝも、
日頃の行いが奏功してか、
予想通りの春霞に御座います。

高々と昇った太陽が燦々と里を照らし、
其の向こうに船形の山影を漸く認めたのは、

一本の貨物列車が轍の音を響かせてから
暫くの後に御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.14










暮れに巻雲輝ける





東北本線 岩沼-館腰
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

一日の労を供した帰路、
梅雨入りまでは些かの猶予が有りそうな
夕暮れに御座いました。

此処数日、此の時季の太平洋側らしい
涼しさが続いてゐる御蔭で御座いましょうか、
蛙の合唱も一休みに御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.13











煙突を
背負ひて跨ぐ
五間堀






日本製紙岩沼専用線 岩沼工場-岩沼授受所
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

暗雲立ち込める岩沼の空に屹立する
紅白の煙突。

…等と記しますと、
如何にも是から好からぬ事が起こりそうな
雰囲気かと存じますが、
全く以て唆に非ず。

空模様こそ落ち着かなかったものの、
至って平穏な、週末の住宅街に御座います。

日本の産業の屋台骨の一角を担うと云っても
過言では無い産業が集積する
庵近在の街の片隅で、

斯様な光景が日々見られる事に
幾何かの安堵を得つゝ、
日々穏やかに過ごしてゐる所に御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.12










雨乞いに
枝葉の深く
迫り来て






常磐線 岩沼-逢隈
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

本日の一献、結論を平たく云えば、
先ずは“再履修”と相成る事に御座いましょう。

梅雨入り間近と目されつゝも、
未だ遠し哉、と云った空模様と相成りました此の日。

快晴と思えばあっと云う間に暗雲が立ち込め、
程無く遠雷、土砂降り、そして快晴と、
至極落ち着かない空模様の中、
庵近在の定期巡回に出て御座います。

電車が連れて来た厚みの有る雲に、
生い茂る緑が深さを増した如く在り、
其の枝葉は、快走する電車へと
愈々迫る勢いに御座います。

其の姿は、恰も雨乞いをしてゐるが如く、
程無くして辺りは土砂降りに見舞われたので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.11










漸(ようよ)うと
増し行く日差しに
白い肌






東北本線 館腰-名取
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

お陰様で、ほゞ消化器系の復調を見た、
庵主に御座います。

銀色では無い電車を見かける事が殆ど無くなった事は、
以前にも一献の中で呟いた事があろうかと存じます。

庵近在に於ける銀色以外の旅客営業用の電車は、
583系電車亡き今、最早此方の車両のみと
相成って御座います。

今月に入り、晴れた日の陽射しに
痛みが伴う事が多くなって参りましたが、

此の真っ白な地肌には、幾ら鉄道車両とは云え、
些か辛いものがあろうと、
余計な想像をする処に御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.10










初夏の陽に
照らされ森の
輝ける






石巻線 石巻-曾波神
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

力強い陽光が、森を形作る葉の一枚一枚を
瑞々しく照らし出して御座います。

国鉄時代より変わらぬ色を纏った内燃機関車は、
其の樹々を、緑を、決して侵さぬよう定められた
化粧なのかも知れないので御座います。

日本のどの地に在っても、其の風景に溶け込み、
沿線の日々の暮らしと一体になれるよう。

そして、其れを、長きに亙り、
力強く支える事の出来るよう。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.09











鮮やかに
迫る緑の
柔らかさ






只見線 郷戸-滝谷
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

しっとりと朝露に濡れた新緑が、
列車の通り道を塞ぐ勢いで
切通を埋めて御座います。

列車は其の身を緑に預け、
森林浴を嗜むが如く、
金山の街へ向け、
ゆったり進むので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.08










旅人の
賑わう一時
秘境駅






只見線 早戸
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

周辺には民家も少なく、かつ
人跡疎らな山峡の小駅。

些か秘境めいた景観を見下ろす崖の上乍ら、
何やら人々が談笑する声が
聴こえて参ります。

其処には、今し方到着した汽車に
いざ乗り込まんとする幾何かの御仁と、
其れを見送りに来たと思しき御仁が。

改めて周囲を見回しても、
相変わらず人跡疎ら、緑豊かな
森と河が広がるばかりに御座います。

汽車は暫くして、
旅人と相成りし幾何かの御仁と
お見送りの御仁とを徐(おもむろ)に隔て始め、

其の様は、元の静かな秘境の時間を
取り戻して行くかの如くに御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.07










力持ち
往く道端の
葱坊主






石巻線 前谷地-涌谷
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

お陰様で些かの改善が見られつゝ御座いますが、
机に齧り付いた途端に症状が悪化する
庵主に御座います。

此の日は朝から初夏を思わせる日差しにて、
正午を迎えるにつれ其の勢いを益々盛んにし、
個人的には今年一番の発汗量を記録して御座います。

額を拭いつゝ、花勝山の集落を徘徊して居りますと、
道端に緑も鮮やかな葱畑が。

ふと時計を見遣れば、
丁度汽車の頃合いに御座いまして、
若干離れた場所に据えた鉄瓶を打ち捨て、
取り急ぎ、一献を煎じた次第に御座います。

白い部分が少ない、特徴的な見た目の夏葱が、
武骨な力持ちに些かの季節感を添えてくれたので
御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.06










旅人の
眼に映りしは
花水木






磐越西線 山都-喜多方
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。
未だ消化器系に変調を来してゐる庵主に御座います。

谷を一跳びする列車の窓には、
今日も幾何かの旅人の姿が御座います。

其の数は、決して多いとは言えないので御座いますが、
其の事が、列車の旅を尚一層穏やかなものに
してゐるのではないかと拝察するので御座います。

此方側の席にお座りの客人の皆様方は、
一様に一の戸川の下流に開ける河岸段丘の広がりを
眺められてゐる様に御座いますが、

其の逆側の車窓も亦、
花水木の可憐な花や、薄っすらと姿を見せる飯豊連峰など、
心透く様な素晴らしい眺めに御座いましょう。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.05










注ぐ陽に
初夏を匂わす
里の朝






石巻線 涌谷-前谷地
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。
今朝ほど、急性胃腸炎との診断を受けて参りました、
庵主に御座います。

夏も近付く八十八夜とは申しますが、
不安定な天候が続いて御座います。

御来庵の皆様方に於かれましては、
呉々もご自愛頂きとう存じます。

さて、此の日は、
朝から陽光が力強く射し込んで御座います。
其れでも、茅葺屋根に当りますと、
幾分和らいで見えるから不思議に御座います。

此の一献を点てた後、
此方の御宅の前を通り掛かって御座いましたが、
ふんだんに陽を浴びた大きな屋根からは、
初夏の薫りが柔らかく立ち昇ったので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.03











緑を紡いで






只見線 会津水沼-早戸
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

当該区間に存在する七連の円門橋は、
鉄道土木関連の業界に於いては、
全国的に有名なのだそうで御座います。

狭隘さを極める軟弱地盤に鉄路を敷く事は、
自然を相手に戦うのと同時に、
自然と融和する為の設計・施工を
同時に行う必要があるかと存じます。

この橋梁が、是を見事に具現化してゐる事は、
此の光景を見れば一目瞭然で御座いましょう。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.02











緑に埋もるゝ
幽谷を跨ぐ






只見線 会津西方-会津宮下
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

谷を埋め尽くす程に生長した木々が、
其の緑も鮮やかに、
三つ並んだ弓門橋を彩って御座います。

其の生い茂る葉は、庵主が今立ってゐる
崖の縁から飛び込んでも
優しく受け止めてくれそうな量感を以て、
生命力を魅せ付けてゐる処に御座います。

此処に佇んで深呼吸を一つする時、
心身共に洗わるゝが如く在り、

併せて、時折混じる汽車の息遣いにも亦、
心が洗わるゝが如く在るので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.01










生い茂る
緑に分け入る
街と汽車






只見線 郷戸-会津柳津
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

柳津の街は、
会津柳津虚空蔵尊として知らるゝ圓藏寺の
門前に位置する事と、只見川の舟運、そして出湯を以て、
山襞深くに発展した街並みに御座います。

其の街並みは、
もう一つの古刹である、奥之院辨天堂を含め、
狭隘な平地に犇めき合うが如く在り、
山峡を貫く大河に添って現れる
一大桃源郷の如く在るかと存じます。

森を掻き分けて往来する列車と、
森に分け入るが如く存在する街並みは、
些細な眺め乍らも、只見川の如く悠久の流れを紡ぐ、
当路線を象徴する風景かと存じます。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。