2017.04.19










銀嶺に
里の薄墨
温む空






東北本線 船岡-大河原
2017.4


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

三寒四温とは申しますが、
矢張り、暖かくなる季節と申しますのは
心も踊るものがあるかと存じます。

此の日は、恰も夏の如き陽気に御座いまして、
些か霞んではゐるものの、向こうに見ゆる滑雪場の白さが
涼しさを誘う程に御座いました。

お客様を鈴生りに載せ、福島へと向かう花見列車と
蔵王の峰々を柔かく繋ぐ、薄墨の列。

此の並木は何処までも続くが如く在り、
此の光景其れ自体も亦、何時までも続くが如き
錯覚を覚えさせるので御座います。

一方で、此の古き良き時代の産物につきまして、
之を維持する事も亦、容易では無いものと存じます。

旧式の機械接合を多用した構造を持つ車両の
補修修繕は、言わずもがな熟練の勘と技術を
要するので御座いますが、

こうした職人の皆様方の多くも御高齢と相成り、
或いは既に御退職されてゐるものと存じます。

鉄道に限らず、
人と人との有機的な繋がりを以て為さるゝ技術の伝承の大切さも、
此の陽気の中に在って、些か乍ら感じた次第に御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

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