2017.03.31










薫風も
間近な道に
油缶






東北本線 船岡-大河原
2017.3


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

年度末、会計を生業とする者にとりましては
当に阿鼻叫喚の渦中に御座いまして、
庵を開ける日が些か少なくなって御座います。

さて本日の一献に御座います。
此方の列車との関係はあるので御座いましょうか、
油缶が列を為し、東北本線を南下して参ります。

日頃、中々目にする事の無い列車で御座います故、
春の盛りを感じさせる青空も相俟って、
個人的には、編成美も殊更に感ぜられて御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

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2017.03.27










雪山に
桜並木の
枯れ模様






東北本線 大河原-船岡
2017.3


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

春分の日周辺は、
浮世では三連休で在った様に御座います。

庵主は、残念乍ら、
其の三分の二を労働に供しまして、
残りの三分の一にて、庵人の気分転換に
相伴致して御座います。

此の日は当に、
春本番を先取りしたが如き空模様にて、
庵人は意気揚々と歩を進めて御座いました。

此の城跡に整備された
回廊の配置は素晴らしく、
程好く高低差を活かした設えにて、
冬枯れの光景乍ら、立体感の有る散策を
楽しめる工夫が為されて御座います。

一方、重度の花粉症で在る処の庵主は、
厳重に掛けたる口覆いも虚しく、
隙間から侵入する繁殖力の欠片に
独り悶絶するばかりに御座いました。

花粉が止む頃には、此方の展望台も、
亦、求道者で鈴生りになる季節が
やって来る事と存じます。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.03.23










小瀑を
見下ろす路の
寒さとて






烏山線 滝-烏山
2017.2


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

此の場所が実に好きで、
似通った一献ばかりと相成り
恐縮至極に存じます。

四〇型気動車が健在の頃に
もう幾度か通っておくべきで在ったと
後悔しても遅きに失する事は
分かって居るので御座います。

晴れて欲しいとは申しません。
遠くに在るからこそ、
せめて雨さえ降らなければ、
何日かは留まって居たい、
斯様にさえ思える良景に御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。


2017.03.22










背に木々の
前に夕陽の
冬小路






烏山線 滝-小塙
2017.2


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

此の日、午後から急速に青空の面積が
増えて参りまして、

庵へ帰投する頃合いが
刻一刻と迫ってゐたにも関わらず、

此の一献が後ろ髪を大いに引かるゝ原因と
成ってしまいまして御座います。

極く稀に斯様な光景に出くわす事が有ります故、

幾ら好みの車が減ったとは云え、
間も無く庵族が一人増えるとは云え、
弾丸行脚を辞める事が出来ずに居る、
駄目親父と相成るので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。


2017.03.21










小さな力持ち






日本製紙岩沼専用線 岩沼授受所-岩沼工場
2017.3


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

花粉症も愈々盛りの時期と相成りました
庵界隈に御座います。

御来庵の皆様方に於かれましては、
御様子は如何に御座いましょうか。

庵主は最早、既に崩壊した蛇口の下に
果物の空き缶をぶら下げ、
滴るがまゝに仕て置きとう存じます。

さて、夥しい数の籠を牽き、長き旅路の一翼を担う、
南光運輸㈱殿所有の四〇屯機。

小粒乍ら六〇〇馬力を誇る小兵は、
紙を満載した平台車を連ね、半里程の小路を、
寡黙に往来する日々に御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.03.18










冬服の
何処へ参ず
街の隅






東北本線 名取-館腰
2017.3


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

列車が写らない鉄道写真と申しますのは、
斯様にも難しいものに御座いましょうか。

素直に風景として切り取れば良いものを、
此処に列車が在れば、とか、
陽がもう少し高ければ、とか、
雑念が入り込む事で、些か半端な一献に
成ってしまうので御座いましょう。

未だ、修行が足りぬ庵主、
是から先も、様々な刺激を
吾が身に取り込む必要があるかと存じます。

其れでも、庵から十数分も歩いた処に
斯様な風景が有ろうとは、
庵の在る街が秘めた奥深さを
感じ取った処に御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.03.16










朝を連れ
都へ疾(はし)る
仙后座






東北本線 岩沼-槻木
2017.2


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

厳冬期も終わりを告げ、
登り来る陽の力強さが感ぜらるゝ様に
成って参りました。

此の日も、霜こそ下りたものの、
陽を受けた土は些かの温もりを以て、
都へと上る夜汽車の疾走を
見送ったので御座います。

鋭く射し込む朝陽を浴びつゝの力走は、
恰(あたか)も、北海道への未練を断ち切るが如くに
在った様に存じます。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.03.15










前照燈の眩しさも染みる暮れ






東北本線 館腰-名取
2017.2


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

花粉症も盛りの季節と相成りまして御座います。
御来庵の皆様に於かれましては、
息災で御座いましょうか。

庵主は、殊の他極度の花粉症で御座います。
塵紙の箱も二日で一つ程消費して居り、
其れこそ、塵も積もれば…の出費を重ねて御座います。

従いまして、
銘杉が多く生えて御座います彼の地へ、
来る卯月の八日に馳せ参じるに当たり、
薬物療法に入った処に御座います。

さて、庵界隈でも、徐々に陽が伸びて参りまして、
夕暮れ時の独歩徘徊に、
些か楽しみが出て来た頃合いかと存じます。

変わり映えに乏しい銀箱電車も、
目線や光線を僅かに変えるだけで、
絵に成る一献を点てらるゝ様に成るのでは、と、
足りない技量と心許無い鉄瓶に、
些かの期待を込め始める、春の入口に御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。


2017.03.13










街を背に
往くいつしかの
路の暮れ






東北本線 名取-館腰
2017.3


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

去就が噂されて久しい、719系電車。
銘々の想いを載せて、此の週末も、
繁華街からの家路の一翼を担うので御座います。

初登場から早四半世紀を超え、
東北の様々な風景にすっかり溶け込み、
沿線の皆様の生活の一部と成ってゐる事と存じます。

国鉄分割民営化後の東北を、
黎明期から支え続けた、仙台地区初の三扉車。
其の、一日でも長い活躍を祈りつゝ。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.03.11





日本製紙岩沼専用線 岩沼工場-岩沼授受所
2016.10



魚利庵の庵主に御座います。
折に触れての御来庵、誠に有難う存じます。

早いもので、本日を以て、
東日本大震災の発災から、
丸六年を経過して御座います。

改めまして、犠牲と為られました皆様に
衷心より御冥福をお祈り申し上げますと共に、
今現在も困難の渦中に居られます皆様に、
心よりお見舞いを申し上げます。

発災当日を含め、此の六年間、
皆様方各々、様々な体験をされ、様々な時間を
過ごされて参った事と存じます。

今日此の日、厭が応にも、
様々な想いが胸を去来する事と存じます。
破壊と創造、困難と愉楽、
喪失と獲得、そして、出会いと別れ…

従いまして、日頃より可能な限り、
目線を前に向けらるゝ様になる言葉を頭に浮かべ、
そして実際に口にしつゝ、日々を過ごす事が出来れば、
と考えてゐる処に御座います。

庵主を含め、今、此の時を生きてゐると云う事には、
必ず何かしらの役割を与えられ、且つ、
意味が込められてゐるものと存じます故。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
今後とも変わらず、皆様方と共に前へ。

併せまして、
今後とも変わらず、皆様方の御来庵を、
お待ち申し上げて居ります。

2017.03.10










明くる陽に
覗く吐息の
荒々し






東北本線 岩沼-槻木
2017.2


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

其の身を牽引する電機に劣らず
重厚な車体が目を惹く、寝台特急「カシオペア」。
此の日も庵近在にて日の出を迎えて御座います。

地平を滑り込んで来る陽光の力強さに呼応するが如く、
列車後方へと吐き出す息遣いの荒々しさが
僅かに垣間見えて御座います。

一見しただけでは、如何にも現代風の、
飄飄とした面持ちかと存じますが、
流石に札幌からの道程の長さを隠し切れずには
居られなかったので御座いましょう。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.03.09










轟音を立て流星の迫り来る





東北本線 名取-館腰
2017.2


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

EF81形電機は、昭和四十三年の登場以来、
乙級線を除き、本州・九州のほゞ全ての電化区間に
活躍の場を広げて御座いました。

以降、平成元年まで
製造が続けられてゐたと申しますから、
国鉄技術部門の設計思想が如何に優れたものであるか、
垣間見る事が出来るかと存じます。

自身が、其の求められた性能を満たす為、
高圧機器の塊と成ってゐる事を言無にして語る、
重厚感あふるゝ躯体。

其の躯体に描き加えられた
たった一つの流れ星に御座いますが、
轟音を立てゝ走り去る様を間近で見ますと、
其の迫力に気圧さるゝばかりなので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.03.08










山翳に
潺(せせらぎ)望む
朱五号






烏山線 烏山-滝
2017.2


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

江川の清流を望む、龍門の滝の
遊歩道に御座います。

何もせず、只じっと刻を待つ、
斯様な時間は実に久し振りに御座いました。

日頃の由無し事を出来るだけ頭から追い遣り、
木々のざわめきと潺、そして控え目な瀑布の音に
じっと耳を傾けて御座います。

四半刻も其うしてゐたかと思しき頃、
些か彩度に乏しい景色の中を、
殊更に鮮烈な朱五号が、

木々の切れ間をゆったりと
なぞって行ったので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.03.07










暮れ六つに
此方見遣りて
獣道






東北本線 館腰-名取
2017.3


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

都市部と郊外の狭間…と云うよりは、
些か都会寄り、併し街の片隅、と云うのが
庵界隈の“今”かと存じます。

狸や鼬など、定点観測をしてゐれば
見ゆる事も御座いましょうが、
そうまでしないと、自然と触れ合う場所や機会も
やゝ限られてゐる様に存じます。

斯様な住宅街の中に在って、
頭と胴体と足が散り散りに成ってゐるにも拘わらず、
活き活きとしたした目で此方を見詰める数頭の動物達。

…斯様な光景も、
僅か乍ら、陽光が残る時間帯で在ればこそ。
機会が在りますれば、此の「サンクチュアリ」にて、
夜景にも挑んで見とう存じます。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.03.06










The Interurban hurtling to
the Urban






東北本線 館腰-名取
2017.3


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

花曇り、と云うには、未だ時期が早い
庵界隈に御座います。

陽光に乏しく、陽の傾きも分からず、
時計を見て漸く夕暮れ時を知った此の日。
庵事を片付け、近在を漫ろ歩きした折の
一献に御座います。

庵から歩けば四半刻程の地区に御座いましょうか、
名取駅近辺には、如何にも現代風の集合住宅が
密集して御座います。

其の様子を遠目に見て、数本の高速貨物列車が
北の大地を目指して疾走する時間帯。

淡々と、併し力強く、
仲間達と共に、其の名の通りの仕事を、
今日も寡黙に熟す金太郎の姿が御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.03.05










安全を
紡ぎ続ける
指差視認






日本製紙岩沼専用線 岩沼授受所
2017.2


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

何やら、安全標語の如く成って御座いますが、
多くの現業系の職場にとって、
無くては成らない基本的思想に御座いましょう。

安全は、全てに優先するもので在るが故、
人の目や手は幾ら掛けても満ち足りる事は
無いものと存じます。

此の瞬間もまた、
路線や機関車が小振りだからとて
手を抜いて良い筈も無く、
幾つもの人の眼を以って、
日々の安全が積み重ねられてゐる処に御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.03.03










イカロスの如く飛び立つ籠列車





東北本線 南仙台-名取
2017.2


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

遅くなりまして御座いますが、
一昨日は県内の多くの高等学校で卒業式が
挙行されて御座いました。

さて、此の日は、低気圧の通過後と云う事もあり、
羽毛入りの外套に襟巻を掛け、
冷たい空っ風に首を竦める線路際に御座いました。

燦々と降り注ぐ陽光へ向かうが如く、
籠列車が吹き荒ぶ風を突っ切り、
首都圏へと南下して参ります。

其の姿は、飽くまでも個人的にでは御座いますが、
未だ見ぬ新世界へと飛び立つイカロスが
如く見えて御座います。

僭越乍ら、また、
誠にささやかで恐縮至極に存じますが、

此の一献を以て、
新たな人生を刻み始める皆様方への送辞に
代えさせて頂きとう存じます。

御卒業を迎えられた皆様、
誠にお目出とう存じます。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.03.02










小粒でも
籠従うる
凛々しさや






日本製紙岩沼工場専用線 岩沼工場-岩沼授受所
2017.2


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

此の日は、散歩がてら、
日本製紙の岩沼専用線に参じて御座います。

庵の近在である事を殊更に強調しつゝも、
中々立ち寄る事が出来ずに御座いました。

其れでも、一日二往復の列車のうち、
午後の一往復を、土手から見下ろしたり、
線路際から見上げたりしつゝと、

予報とは裏腹の空模様を恨めしく思い乍らも、
其れ也に充実した散歩と相成りまして御座います。

午後出荷分の紙を満載した籠を従える様は、
小粒な内燃機関車乍ら、其処に関わる人々と相俟って、
凛々しく映るので御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。


2017.03.01










那須の嶺
淡く照らして
春夕日






烏山線 下野花岡-宝積寺
2017.2


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

南東北と北関東、距離だけ見れば
然程離れて居ない印象が在るので御座いますが、
其処は“東北”と“関東”、体感温度の差は
歴然で御座います。

此の日の後半は当に、「麗らか」と云う表現が
しっくり来る一日だった様に感じて御座います。

淡く夕陽を照り返す那須の峰々を遠望し、
数回の深呼吸と屈伸運動をした頃合い。

朱五号を含む二両編成の気動車が、
水田の広がる長閑な風景を邪魔しない様に、
真一文字の線路を、左から右へ、
ゆったりと通り過ぎて行くので御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。