2016.07.28










細道も名も無き山さえも、深緑に普(あまね)く覆われる初夏





仙山線 作並-奥新川
2016.6


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御来庵頂き、誠に有難う存じます。

本日の一献は、
先日御相伴頂いた野点での一献を、
同じ地点あり乍ら、別な鉄瓶にて煎じたものに御座います。

時に、此の車の色合いは、
深緑に能く映ゆると専らの評に御座います。

此の時は某も、
熊に怯えつゝ深緑の中に身を隠して御座いました故、
僭越乍ら、全く以て同感するので御座います。

熊除けのラヂヲを停めますと、
木々の騒めきと鳥の囀り、そしてイノシシと思しき足音しか聴こえない、
名も無き山の麓に御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

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2016.07.27










ヱムブレム映えて記憶の淡き哉





東北本線 鹿島台
2016.6


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本日も、御来庵賜り、誠に有難う存じます。

伸び行く新幹線とは対照的に、
夜行寝台列車は、徐々に活躍の場を失いまして御座います。

斯様な中に在って、
沿線の生活列車から観光列車に衣替えこそしたものの、
“列車の中で食欲と睡眠欲を満たす”という意味では、
利用される方々の生活の一部には変わり無きものと存じます。

そして其れは、旅情と云うものを作り上げる上で
大変大きな要素で在ると信じて已まないので御座います。

と、斯様な部分まで煎じる事の能わぬ諸条件に御座いましたが、
去る弥生の末の邂逅を、個人的に朧気乍ら想起致したく、
先ずは記録まで、と云う事でご容赦賜りたく存じます。

本日も、御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.07.26










黒船も水面に映ゆる里の春





阿武隈急行 岡-横倉
2016.5


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本日も、御来庵賜り、誠に有難う存じます。

此の頃は、家庭や音楽の所用が多く、
非鉄な週末が続いて御座いまして、
些か貧血気味に御座います。

然様な中にあって、今一度晴天の一献に
御相伴賜りとう存じます。

稲が据えらるゝばかりとなった水田も、
初夏を匂わす陽気に誘われ、
すっかり水が温んだ様に御座います。

某の頭の中は年中温まってゐる様に御座いまして、
小高い丘の縁で、蔵王の峰々に体を相対し、
只何も考えず、突っ立ってゐるばかりだったので御座います。

ゆったりと流るゝ薫風と、
黒船が轍を刻む音の区別も付かない程に。

本日も、御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.07.25










指を差す往く手 暮らしと伴に在り





東北本線 館腰
2016.7


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本日も、御来庵賜り、誠に有難う存じます。

拙庵至近の当駅は、昭和六十年、
当時の国鉄が直々に開設したそうで御座います。

順調に利用客も推移し、名取市南部の街の顔として
すっかり定着した様に御座います。

一方、点てさせて頂いた719系電車の登場は平成元年。
館腰駅の生い立ちと然程変わらないものと存じます。

何れも、沿線の生活に於いて、重要な基幹施設として
歩みを共にして来られたものと拝察申し上げます。

夕暮れ、仙台と云う大都市の吸引力を表すかの如く、
此の時間になっても都心へ流入する人々が当駅を行き交います。

扨て、車掌殿が此の車で安全を確認するのも、
程なく見納めと成るので御座いましょうが、

駅と街の“これから”について、オールグリーンである事を、
少しばかり込めた一献とさせて頂きとう存じます。

本日も、御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.07.24










歩歩





石巻線 涌谷-前谷地
2016.6


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御来庵頂き、誠に有難う存じます。

日々、籠を牽き来る、五軸機。

其の歩み、当に積み重ねにて、莫大な量の原料が送られ、
莫大な枚数の紙が全国に送り出されたので御座いましょう。

石巻が、名実共に世界に冠たる其の時まで。
一籠千家の紙、歩歩是道場也。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.07.23










牛歩





石巻線 前谷地-佳景山
2016.6


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本日も、御来庵賜り、誠に有難う存じます。

重ね重ね、定点観測の感のある一献にて
恐縮に存じます。

大崎平野の東縁に位置する佳景山は、
其の肥沃な大地を手頃な視野角にて一望するには
打って付の場所の一つかと存じます。

扨て、陸奥の大幹線を毎時二十里余りで疾駆した籠の列は、
途中駅の小牛田より、其の名の通り
牛の歩みの如き速さで石巻線に入るので御座います。

出穂まで幾何かを残した青々とした水田と、
丘陵の縁に散居する集落を繋ぐ、長閑とした鉄路。

牛の如しと云えど
着実な歩みを見せる五軸の草鞋に導かれ、
宮城県を代表する一大工業都市へと向かう籠の列は、

此の長閑とした鉄路を、日々往来するので御座います。

本日も、御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.07.22










寛歩





石巻線 涌谷-前谷地
2016.6


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御来庵頂き、誠に有難う存じます。

家路を急いでゐる事には変わり無いので御座いましょうが、
日没直後の田舎道と申しますのは、中々どうして、
都市部の其れとは根本的に違うので御座います。

集落と田圃が淡々と繰り返さるゝ車窓は、
その色彩を茜色から漆黒の闇へと
緩やかに移していくので御座います。

学校や職場からの帰り道であるにも拘らず、
「家路」の間に間に「旅路」が顔を覘かせる
「間」の如き瞬間があるものと存じます。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.07.21











閑歩





石巻線 曾波神-石巻
2016.6


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本日も、御来庵賜り、誠に有難う存じます。

宮城の入梅は、まるで二度有る様に御座いまして、
昨日までの晴天は何処へやら、と云った趣の庵近在に御座います。

石巻中心市街地の、丁度北の外れに位置する、愛宕山。
その裾縁を巻くように、取り立てて特徴の無い軌条が
敷かれて御座います。

地味では御座いますが、此の軌条こそ、
震災からの逸早い復興を支え、また現在では、
石巻の工業生産を支える屋台骨に御座います。

手頃な高さと整った山容を持つ彼の山の麓にて、
某も亦、其の長閑さに任せ、暇を貪って居りました。

ふと、乾いたエンヂン音が響いて参ります。
くねる線路の向こうを見遣りますと、右へ左へ首を振りつゝ、
緩々と進み来る、見慣れた色のヂーゼル機関車。

籠を牽いてるかと思いきや、何やら独歩の様に御座いまして、
機関車も亦、鼻歌混じりに閑歩を愉しんでゐるかの様に御座いました。

本日も、御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.07.20










闊歩





石巻線 前谷地-佳景山
2016.6


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御来庵頂き、誠に有難う存じます。

佳景山の浄水場跡は、大崎平野の東端に位置し、
大崎と石巻を柔和に隔てる立地かと存じます。

晴れれば、遠く船形山まで見通せるので御座いましょうが、
此の日は生憎其れも能わず、
暮れと云うにはぼんやりした光線に御座いました。

同じ様に某も、ぼんやりと大崎平野を眺めて居りますと、
先程、畦道を独歩して居りました1595号機が、
今度は大量の籠を伴い、紙工場へと向かうのが見えたので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

※撮影駅間訂正

2016.07.19










独歩





石巻線
2016.6


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御来庵頂き、誠に有難う存じます。

細い野良道を、
一両のヂーゼル機関車が参ります。

機関車と申しましても、其の様は、
農業機械と然程変わらないように見えるので御座います。

そして、原動機と轍の音が去った後には、
鳥の囀りと、刻を誤った草虫の羽音のみが聞こえる、
田圃脇の昼下がりに御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.07.16










暮れまでもう少し、野良道を往く





石巻線 涌谷-前谷地
2016.6


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御来庵頂き、誠に有難う存じます。

出穂待ち遠しい稲を、優しく風が揺らします。
其の只中で、某は一両のヂーゼル機関車が通り過ぎるのを
徒、ぼんやりと眺めてゐたので御座います。

頭の中まで薄緑色になってしまったかのように。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.07.15










颯爽と駆くる末裔空を連れ





東北本線 岩沼-槻木
2016.7


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御来庵頂き、誠に有難う存じます。

梅雨明けを思わせる晴天が、
跨線橋で一献を点てる某を容赦無く炙る、金曜日の昼下がり。

選挙の熱気と立て込む本業も相乗し、
異様とも思える量の汗に、独り塗れて御座います。

然し斯様に悶うる某を他所に、此の日の青空は
雲と呼べるものを探すのに些か辟易する空模様に御座いまして、
数分佇む内に、不思議と気持ちが穏やかになって参りました。

嘗ての名車から遺伝子を受け継いだ通勤電車が、
其の韋駄天を以って此の空を引き連れて来たので御座いましょうか。

願わくば今暫く、否、出来るだけ永く、
此処数日の如く鬱陶しい空模様を
吹き飛ばし続けて頂きたいものに御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.07.14










流星の見ゆる朝(あした)に瑞葉燃ゆ





東北本線 館腰-岩沼
2016.7


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御来庵頂き、誠に有難う存じます。

梅雨の晴れ間と申しますのは、
斯様にも瑞々しいものに御座いましょうか。

適度に湿度を含み、塵や埃で霞が掛かる事も無く、
何処迄も澄み渡る朝に御座います。

若くして今生の別れを覚悟したあの日が、
つい先日の事の如く思い起こさるゝのと同時に、

少々値が張るとは云え、
今暫く旅情に浸る機会が残された事を思いますと、
仄かに嬉しさが心の内を掠めるので御座います。

※若干隅を切り落とした茶葉故、些かの渋みが御座います。
悪しからず御了承頂きとう存じます。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.07.13












階上と階下で旅路守る夜





東北本線 大河原
2016.7


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本日も、御来庵賜り、誠に有難う存じます。

登場から四十余年、元気に馳せる姿やその風景は、
此方にて点てて居られますので
是非御高覧頂きとう存じますが、
拙庵では、未だ夜の駅に御相伴を賜っている所に御座います。

扨て夜汽車が年々その数を減らす中、
斯様な光景に相見える機会も減りまして御座います。

目的地迄の道中に旅情を求むるより、
単為る移動手段としてしか位置付けられぬ背景には、
旅人のみ為らず、様々な事情が在る事と存じて居ります。

夜通し夜汽車を守る職場、其処で働く皆様方には、
全く以て頭が上がらないので御座いますが、

同じ職業人として、其処に畏敬の念を持ち、敬意を払う事も亦、
旅情を掻き立てる大切な要素だと思うので御座います。

本日も、御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。


2016.07.12










生来を刻み見据える今も華





東北本線 大河原
2016.7


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本日も、御来庵賜り、誠に有難う存じます。

晴れゝば暑く、降れば湿気寒い庵近在の
今日此の頃に御座います。
御来庵の皆様方に於かれましては、
御自愛頂いてゐる処かと拝察申し上げます。

さて、系譜の源流たる“月光型”の登場より、
およそ半世紀。

本州以南の幹線に於いて
夜間移動と波動輸送を支え続けた彼の列車の功績は、
高度成長期に於ける485(481)系電車と並び
称賛さるゝ処かと存じ上げて御座います。











東北本線 大河原
2016.7


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年輪の如く其の体に刻まれた
幾重もの塗膜と補修の痕跡は、
駆け抜けた距離と歴史を
言を無にして尚、伝えて余りあるものかと存じます。

そして其れは、夜の風景の中にこそ
より一層輝く花と成るので御座いましょう。

本日も、御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.07.11










時を経て静かに迎うる汽車会見





東北本線 大河原
2016.7


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本日も、御来庵賜り、誠に有難う存じます。

雨のそぼ降る郊外の駅に、
突如、往年の名車が姿を現して御座います。

本日より数献、東北の高度成長を支えた、
此の、余りにも有名な夜行列車の野点に
御相伴賜りとう存じます。

冒頭で捻りし駄句にも御座いました様に、
某の個人的には、彼の“汽車会見”から、
およそ二十年ぶりの邂逅に御座いまして、
正直申し上げまして、些か気持ちが高鳴って御座いました。

矢張り此の列車名には、
どうしても闇夜に溶け込む風景が似合うので御座います。

客扱いこそ無かったものの、
時折列車の周りを忙しなく動き回る乗務員、
僅かに開いたカーテンから垣間見える寝台
駅舎の照明に照らし出さるゝ、些か傷んだ車体…。

本日も、御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。


2016.07.09










青空に対峙する峰、其の麓





東北本線 金谷川-松川
2016.6


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本日も、御来庵賜り、誠に有難う存じます。

梅雨入りして間も無い、奥州路の大幹線。

入梅後と在り、湿度を含む晴れ間と相俟って、
線路より些か離れてゐる筈の山肌が、

活火山である自らの素性を声高に宣うが如く、
間近に迫って来るので御座います。

斯様に圧倒的な力と、
去就如何にと目さるゝ719系電車は、
此方も亦、長年に亙り共存関係に在ったので御座いましょう。

東北地方の旧国鉄線では
史上初の三扉車に御座いますが、

其の地域輸送の歴史を開いて以降、
しっかりと地域に根付き、気候風土を共にして参ったものと
やゝ一方的に拝察する処なので御座います。

本日も、御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。


2016.07.08










曇り空透ける光に夏の影





東北本線 鹿島台
2016.6


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御来庵頂き、誠に有難う存じます。

はっきりしない空模様の御手本とは
斯様なものを云うので御座いましょう。

併し降り注ぐ光が持つ力は、
当に夏の其れに御座いまして、

EF81電籠の車体こそ浮き上がっては来ないものの、
生い茂る雑草の威力を後押しして余りある様に
感じて御座いました。

今日も暑くなりそうだと、
此の日の職場を案じつゝ出勤した、
其の数分前の一献に御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.07.07










碧空に新旧揃いて背を伸ばし





阿武隈急行 梁川-新田
2016.5


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本日も、御来庵賜り、誠に有難う存じます。

梁川駅に隣接する車両基地の傍に、
国道の築堤が御座います。

折角、福島まで参じた故、
夕暮れを背にのんびりと腰を下ろして
線路を眺めようと画策するも、

初夏に差し掛からんとする緑の
生命力が溢れんばかりの築堤は、
頑として人間如きが休息を得る事を
拒んでゐるかの如く御座います。

自然からすれば、其れは小さな一人の人間は、
渋々、築堤脇の側道に降ろされて御座います。

其れでも、好みの姿格好をした電車を目の当たりにし、
些か気分が晴れて参ると云う現金な性格に御座いますが、

其れは、空から雲が一切消え去ってから
暫く後の事に御座いました。

本日も、御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.07.06










枝垂れる緑揺らめき水碧し





阿武隈急行 あぶくま-丸森
2016.5


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本日も、御来庵賜り、誠に有難う存じます。

重ね重ね、定番の感のある一献にて
恐縮に存じます。

那須の麓より、宮城県南部まで、
滔々と流れを繋ぐ阿武隈の碧き流れ。

連綿と絶える事無くゆらめき、
光を放つ水面に呼応するかの如く、
此れ以上無い緑を放つ枝が薫風に揺れて御座います。

川面を流るゝ風が一瞬、其の勢いを増した時、
軽やかな轍音が鉄骨橋を徐々に共鳴させ、
木々の合間にぽっかりと空いた浅き谷を
二輌の電車が翔んで往くので御座いました。

本日も、御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.07.05










隧道の脇謳歌する春を往く





阿武隈急行 あぶくま-丸森
2016.5


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御来庵頂き、誠に有難う存じます。

春と云えど、些か通り越して初夏の薫りがする、
線路端の草叢に御座います。

隧道の向こうより、短いタイフォンが聞こえて参ります。
目を向けますと、草叢の向こうのさらに向こうの隧道越しに、
見慣れない配色の"あぶきゅう"が。

後退色である事も相俟って、
去り際に川面から掬って来たと思しき涼しい風を一陣、
線路端の庵主に置き去ったので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.07.04










山映えて見守る里の水入りて





阿武隈急行 岡-横倉
2016.5


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本日も、御来庵賜り、誠に有難う存じます。

些か時期の過ぎた茶葉にて恐縮に存じますが、
「銀色では無い電車」に於きましても、
度々一献を点てて参る所存に御座います。

宮城県南部の母なる、蔵王山。
不忘、屏風、五色、刈田などの宮城蔵王と呼ばるゝ主峰が
初夏を思わせる里々を静かに見守って御座います。

此の日は、主峰の稜線が
隅々まで明瞭に為って御座いまして、
田圃に入ったばかりの清冽な水と相俟って、
何処までも清々しい風景を作ってくれるので御座いました。

本日も、御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.07.02










川岸に一筋の温もり駆くる





常磐線 岩沼-逢隈
2016.6


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本日も、御来庵賜り、誠に有難う存じます。

国鉄からの伝統を引き継ぐ化粧を纏った車も
日本全土から遂に姿を消し、
次なる茶葉を思案中に御座います。

御来庵の皆様方の中には、
既に御目当ての茶葉の収穫に勤しんで居られる方も
多い事と存じます。

斯様な中、
先に引退した485系特急型電車の
遺伝子を引き継ぐ車両の存在が
気になり始めたので御座います。

其の車両の名は、719系近郊型電車に御座います。

庵主を含め、近在にお住まいの皆様方の日常生活に、
三十年近くに亙り密接に関わって来た密かな名車であろうと、
一方的に拝察申し上げる所に御座います。

すっかりと暮れた川沿いの町を往く、719系。
家路を急ぐ乗客に想いを重ね、
嘗ての韋駄天は、室内燈の温もりと共に
浜吉田迄の短い旅へと誘うので御座います。

本日も、御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。