2016.06.30










青空を映し薄墨五間堀





東北本線 岩沼-槻木
2016.5


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本日も、御来庵賜り、誠に有難う存じます。

世間は黄金週間の只中。
家事に追わるゝ間隙を縫って徘徊した、庵近在に御座います。

数年前の卯月にも、
同じ場所にて同じ列車の一献を点てて御座いました
が、

此方は携帯電話機付属の写真機による一献で御座いました事と、
愈々此の列車の終焉も見えて来た時期であった事で、
諸先達方の仰せになる処の"再履修"と云う事に相成りまして御座います。

梅雨時の鬱陶しい空模様に気持ちも沈みがちに相成る昨今、
僅かでも御来庵の皆様方の御気持ちが軽いものと成りますよう。

本日も、御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

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2016.06.27










濃淡の緑潤す薄化粧





東北本線
2016.6


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本日も、御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.06.24










辿りしは緑より他無き隘路
終(つい)の旅路に飾り無きとて






仙山線 奥新川-作並
2016.6


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御来庵頂き、誠に有難う存じます。

太平洋と日本海を厳然として分け隔てる
奥羽山脈の懐深くを東西に貫き、
互いの城下町を結ぶ仙山線。

都市間連絡を担い、
宮城県側は全区間が百万都市たる仙台市に属し、
一時は準急に始まり特急列車も運転された当線。

にも拘らず、奥羽山脈越えの此の区間だけは、
鉄路の他には深き山と濃い緑以外には何も無いと云う、
秘境と称しても過言では無い様な立地に御座います。

呼吸をすれば肺も緑に染まるのではとさえ思える山襞に紛れ、
様々に思いを巡らせ、先達諸兄に種々の御教示を頂きつゝ
其の時を待ちます。

難所の交通網整備で其の名を馳せた
嘗ての山形県令、三島通庸が、
苦戦を強いられつゝも開削した、仙山間の経路。

其れ程迄に重要な経路の一翼を担う鉄路に於いても亦、
一つの歴史が、深い深い緑に彩られつゝ
静かに幕を下ろしたので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.06.23










深緑に埋もれ見送る細道に





仙山線 作並-奥新川
2016.6


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御来庵頂き、誠に有難う存じます。

熊に怯え乍らの野点と相成った、
本日の一献に御座います。

其れ位の秘境に御座いまして、
此処、八ツ森駅が現役だった当時から
斯様な状況だった様に御座います。

其れだけに、今一つの空模様乍ら、
緑の濃さは益々其れを深くし、
最後の花道ならぬ“緑道”を作り、

某の拙い点前乍らも、
名列車の勇退に相応しき舞台が誂られていた様に
感ぜらるゝので御座います。

迫る山々に幾度と無く谺するタイフォンが聴こえ、
列車の接近を知ると同時に、
惜別の念も遣る方無き心持ちにさせられた、
東北随一の都・仙台の奥地に御座いました。

現地でお会いした諸先達方及び諸兄には大変お世話になり、
改めまして心より御礼を申し上げる次第に御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.06.22










暮八ツの刻僅かにて往く斜陽





磐越西線 磐梯町-東長原
2016.6


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御来庵頂き、誠に有難う存じます。

夕暮れの一寸手前の陽光と申しますのは、
独特な色合いや光線角度を持ち、
此れも亦、際立った雰囲気を持つ時間を演出してゐるものと
個人的には感じて御座います。

光陰矢の如し、とは申しますが、
485系が過ごした半世紀余の刻も又、
長ゐ鉄道の歴史の中で、際立った一時で在ったかと存じます。

頂きが僅かに霞んだ会津の名峰に向け、
斜陽の中を当に自身の往く路に擬(なぞら)える列車を見送った、
盆地の隅に御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.06.20










青葉燃ゆ山眺めつゝ幾星霜





磐越西線 磐梯町-東長原
2016.6


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御来庵頂き、誠に有難う存じます。

まさか、某が生きてゐる内に、
斯様な日が来るとは、夢にも思って居りませんでした。

北日本の幹線を中心に、速達列車の近代化に貢献し、
また個人的には、幼少より慣れ親しんだ特急電車、
其の歴史に終止符が打たれた先の週末。

平成廿八年六月十八日から十九日、
彼の列車の車内及び沿線は、
其の偉業を讃える沢山の人々で埋め尽くされて御座いました。

写真機の不具合により、
仙台発の上りひばり号を記録仕損じると云う
事故に見舞われはしましたが、

其れでも、(個人的には)新幹線の北海道延伸よりも衝撃的な
歴史の転換点に立ち会えた事は、
此の上無く幸運な事に御座いました。

此の機会に、出不精な某を御引き連れ頂きました、
ふぁっきんファッツ殿を始め、多くの諸先達方や御仲間に、
草庵からで恐縮に存じますが、衷心より御礼申し上げます。

先ずは、彼の列車が、
長年に亙り幾度と無く其の足許を駆け抜けた、
磐梯山との邂逅を御笑覧頂きまして、
口火とさせて頂きとう存じます。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.06.09










陽を浴びて茂る菜花の命燃ゆ





東北本線 館腰-名取
2016.4


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本日も、御来庵賜り、誠に有難う存じます。

此の処、めっきり銀色以外の電車を見る機会が減った
庵近在に御座います。

されば、と云う事で、庵近在まで乗り入れて来る
私鉄車両に目を向けては如何か、と思い立って御座います。

従いまして、本日より今暫く、
阿武隈急行の一献に御相伴を賜れば幸甚に存じます。

一献目は、当に庵から徒歩圏内に御座います
街道沿いで点てたものに御座います。

春の盛りと云う事で、目一杯の黄色を輝かせ、
菜花が天を目指して御座います。

薫風に揺られてゐる其の様子に暫し見惚れ、
心が解れて行くのを感じ始めた時、花弁の背景に白い差し色が。

進出色の比率が増した視界に、
気も早い事に、微かに初夏の気配が
顔を覘かせたので御座います。

本日も、御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.06.08










磐梯(いわはし)の山裾駆くるは燻し銀





磐越西線 翁島-磐梯町
2016.5


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本日も、御来庵賜り、誠に有難う存じます。

登場後日の浅い、
走る洋菓子店の御登壇に御座います。

若さを感じさせぬ色合いが、磐の山肌と調和し、
一景観を為してゐる様で御座います。

頂き迄明瞭に姿を示す事の少ない独立峰は、
当に画竜点睛の趣にて、
相も変わらず佇んでいて飽きる事の無い場所かと存じます。

些か田圃が馨しい中、庵族は、
其の空気すら美味に感じる様で御座いまして、
一丁歩ほどの広さを幾周かして楽しんでゐる様に御座いました。

本日も、御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.06.07










蒼き山仰ぎ見る海藍深き





信越本線 柿崎-米山
2016.4


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御来庵頂き、誠に有難う存じます。

あおきやま あおぎみるうみ あおふかき

些か時期の過ぎた茶葉にて恐縮に存じますが、
梅雨の走りの如き空模様が見え隠れする此の頃に御座います故、
此の辺で青天の一献に御相伴賜りとう存じます。

春の盛りとは申しましても、
大陸直送の風が吹き付ける聖ヶ鼻は、
流石に些かの寒さを覚えたので御座います。

某の立つ背後には、
彼の中越地震にて生じた大崩落を控え、
時折足許に肝を冷やすので御座います。

空に目を転じますれば、
全く以て肝を冷やす気配の無い、
澄み渡った晴天が広がるばかりなので御座います。

斯様な晴天と競うが如く、
立山と日本海が、夫々の蒼と藍を存分に魅せ付けて来る様は、
海に突き出した小さい尾根に立つ某の存在を
更に小さき存在にするので御座いましょう。

此の事実に気付いた時、
車体に控えめな青帯を巻いた快速列車が
何処までも続く海岸線を綺麗になぞって往くので御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.06.06










油牽き大気を揺らし登る径





仙台臨海鉄道 仙台港-陸前山王
2016.5


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御来庵頂き、誠に有難う存じます。

此の処、公私ともに多忙を極め、
呟きも儘為らず申し訳御座いません。

扨て本日の一献は、
又もや仙台市瓦斯局ご用達列車の登壇に御座います。

空積不明にて恐縮に存じますが、
坂道も半ば、機関車の吐息と咆哮に呼応し、
取り巻く大気もゆらゆらと揺蕩うので御座います。

近くの街道を跨ぐ橋に向かう坂道を登る
ヂーゼル機関車の力強さを垣間見た夕暮れに御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。