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2015.08.12










出発(しゆつたつ)に交はす笑顔の遠からじ





津軽線 青森
2015.7


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御来庵頂き、誠に有難う存じます。
また、残暑お見舞いを申し上げます。

遥か北の街を目指す列車の小窓から、
少年と笑顔を交わす一人の御婦人。

少年は、ご婦人の御親族、或いは、
お孫さんで御座いましょうか。

ご婦人は、早々に着座するなどせず、
さりとて出入り口を塞ぐでも無く、

小さな御親族のお見送りを、
穏やかに受けて居られるので御座いました。

人生は、屢(しばしば)、
旅路に準(なぞら)えらるゝものと
存じて居ります。

其の距離ばかりで無く、
其の先を過ごす時間の長さも、
言葉を介さず共有出来る縁(えにし)を指して、
人々は「絆」と申すので御座いましょう。

お盆の時期に御座います。
拙庵も、家族共々、
生家へ赴き、故人へ手を合わせ、
感謝申し上げる数日間に致す予定に御座います。

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