2018.03.22











英雄も
群雄割拠の
蒼き空






仙石線 東名-陸前大塚
2018.3


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

「マンガッタンライナー」なる呼び名の
此方の車両。

登場当時は、名付けの才風に些か
引っ掛かるものが在りつゝも、
気付けば登場から丸十五年が経過し、
石巻の宣伝大使としてすっかりと定着した様に御座います。

東名から野蒜に掛けて、
新たに山手に移された真新しい軌条と共に、
仙石線再興の旗手として、末永い活躍を
密かに祈ってゐる庵主に御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

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2018.03.18











古浦や
映ゆる小波に
島々の






仙石線 陸前大塚-陸前富山
2018.3


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

日本三景松島の片隅に、古浦と云う
小さな入り江が御座います。

さりとて、七年前のあの日には、
斯様に汎(うらら)かな入り江も豹変し、
内陸深くまで牙を剥いたので御座います。

今では、線路沿いに高々と聳え立つ防潮堤に、
其の痕跡を見るに留まって御座いますが、

車中の皆様方の胸中を拝察申し上げるに付け、
此の風光明媚な湾の光景も
複雑なものに相成る訳で御座います。

さて、今宵も演奏仕業に御座います。
一本は稽古、更に一本は、多賀城の某所にて、
若き職業音楽家との出稽古に御座います。

お近くの方は、是非足を御運び下さいませ。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.07.20











駅裏の駅






仙石線 (旧)仙台
1996.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

実家に残して来た私物の整理に勤しんでゐた折、
斯様な一献を発掘して御座います。

宮城野区の東九番町界隈が、
現在とは懸け離れた景観を保持してゐた頃、
此の近辺は“駅裏”と呼ばれて御座いました。

其の雑然とした街並みは、
再開発の波から完全に取り残され、
旧仙石線と共に、昭和其の物で在ったかと
存じます。

仙台駅の、巨大で洗練された構造物の裏側に、
突如現るゝノスタルジア。

其処へ向かう地下連絡通路は、
或る種の時空隧道だったので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.05.25










碧空に
淡く紫煙の
棚引ける






仙石線 陸前山下-石巻
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

架線下の紫煙で
一献を煎じると云う長年の想いが、
極く一部乍ら、漸く成就して御座います。

其れも、雲一つ無い青空と、
仙石線の組み合わせ。

或る種の黄金比的な物を感じつゝ、
鏡筒を覗き込んで僅か数秒、
車輪の軋む音、原動機の唸りが
耳に飛び込んで参ります。

併し其処からが、列車の牛歩と相俟って、
良い意味で些か長く感ぜられ、

何の当ても無い乍らも、
徒然に市内を目指して良かったと
思えたので御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.01.23










潮の香を
街に届けて
十三里






仙石線 蛇田-陸前山下
2016.12


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

仙石線と東北本線を短絡する路線が出来るなど、
庵主が学生の時分には思う由も無き事に御座いました。

石巻までの全線複線化や退避設備の増設、
主要駅での緩急接続を妄想する程度が精々で在ったかと。

極力小額の投資で最大の効果を得る、
斯様な発想も民営企業ならではの事と存じます。

併し乍ら、営利企業であると同時に、
鉄道と云う大きな社会の公器を運営してゐる事は、
殊、地方の小都市に於いては、
繊細な経営感覚を要する事に御座いましょう。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。