2017.05.18










桜の盛りに






東北本線 船岡-大河原
2017.4


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

後追い、かつ中途半端な構図にて、
御披露申し上げるのも恐縮至極に存じますが、
余りにも見事な盛りの桜が御座いましたので、
今更乍ら一献を煎じさせて頂く次第に御座います。

斯様な光景に、来年も亦相見ゆる事を、
心より願うばかりに御座います。

本日も多忙にて、
是にて失礼をさせて頂きとう存じます。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

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2017.04.24










夕風を
突きて散らすは
高き空






東北本線 南仙台-太子堂
2017.4


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

昨日は、拙庵宗家並びに宗家所縁の親族が一堂に会し、
御先祖の皆様方の御供養を営んで参りました。

拙庵の雑事の多さも相俟って、
佳き日和と佳き列車に相見える機会が
元々少ない拙庵に御座いますが、

神事仏事や冠婚葬祭は何より優先すべきとの
宗家の方針も、理解に難からじ事と存じます。

斯様な訳で御座いまして、
先週運行されし客車列車の復路にて点てた一献で、
文字通り、お茶を濁しとう存じます。

太陽は既に其の身の大部分を山手に隠し、
背後の川面を渡る風も、冬の空気を吹き返したが如く
御座いました。

電動機の熱気に僅か乍ら心を温めたので御座いましたが、
彼の列車が通り過ぎて後に運んで来た風の冷たさの方が勝り、
些か首を竦め乍らのお見送りと成ったので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.04.20










陽も傾ぎ
翳を浴む迄
四半刻






東北本線 南仙台-太子堂
2017.4


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

日中は、初夏を思わせるが如き熱気を齎した太陽も、
山の頂に其の身を半分ほど隠した頃合いに御座います。

先客でお見えになられてゐた御仁への挨拶もそこそこに、
兎に角動きが鈍重な庵主は、
架台と鉄瓶をもそもそと取り出し、
据付に取り掛かるので御座います。

そうこうしてゐる内に、
此の時季本来の肌寒さが徐々に足許から忍び寄り、
庵主の影も見る見る伸びて参ります。

鏡筒の前に手を翳したり鉄瓶の向きを変えてみたりと、
自らの脳内で、ああでも無いこうでも無いと
雑念が大半を占める思いを徒然に巡らせて御座いまして。

未だ、日中の熱気を帯びた電気機関車が
空冷機の音もけたたましく其の姿を現したのは、
些か雑念が残ってしまった、其の時で御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.04.19










銀嶺に
里の薄墨
温む空






東北本線 船岡-大河原
2017.4


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

三寒四温とは申しますが、
矢張り、暖かくなる季節と申しますのは
心も踊るものがあるかと存じます。

此の日は、恰も夏の如き陽気に御座いまして、
些か霞んではゐるものの、向こうに見ゆる滑雪場の白さが
涼しさを誘う程に御座いました。

お客様を鈴生りに載せ、福島へと向かう花見列車と
蔵王の峰々を柔かく繋ぐ、薄墨の列。

此の並木は何処までも続くが如く在り、
此の光景其れ自体も亦、何時までも続くが如き
錯覚を覚えさせるので御座います。

一方で、此の古き良き時代の産物につきまして、
之を維持する事も亦、容易では無いものと存じます。

旧式の機械接合を多用した構造を持つ車両の
補修修繕は、言わずもがな熟練の勘と技術を
要するので御座いますが、

こうした職人の皆様方の多くも御高齢と相成り、
或いは既に御退職されてゐるものと存じます。

鉄道に限らず、
人と人との有機的な繋がりを以て為さるゝ技術の伝承の大切さも、
此の陽気の中に在って、些か乍ら感じた次第に御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.04.18










空高く
紅の盛りの
零れ落つ






東北本線 船岡-大河原
2017.4


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

庵主が幼稚園児であった三十数年前迄は、
斯様な光景が日常で在ったとは、
今となっては想像も付かないので御座います。

毎年、宮城県内の国鉄路線の普通(快速)列車が
一日ないし二日間乗り放題となる、
初詣自由切符なるものを父より買い与えられ、
彼の趣味に濃密に付き合わされて来た(?)結果
今日の庵主が在る訳で御座いますが、

其の際、白石駅迄行った折に、
留置線に大量に打ち捨ててあった四三系一般型客車の姿が
妙に強烈に印象に残ってゐるので御座います。

また、仙山線にて面白山へ滑雪に行った折、
当時まだ若かりし祖父に乗せてもらった、
ED76牽引の一般型客車の、ごった返す車内も
脳裏に焼き付いてゐるので御座います。

然し不思議と、此の列車と桜との記憶は
全く以て皆無なので御座います故、
此の年になって、殊更に新鮮味を覚える処に御座います。

何のかんのと申しましても、
我が家は結局、親子三代、遺伝子級にて連綿と続く
趣味人一家なので御座いましょう。
さて、四代目の登壇とは相成るので御座いましょうか。

当日お会いした諸先達方、
短い時間では御座いましたが、
愉しい一時を、誠に有難う存じました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。