2016.11.01










碧空も
深く交じりて
山河在り






水郡線 西金-下小川
2016.10


***************

本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

阿武隈高地の懐深く、
曇りなき碧空を映す久慈の流れの畔は、人跡疎らな崖の上に佇み、
本日の野点行脚を終えようとしてゐる処に御座います。

山影は未だ谷間に及ばずとも、時季も時季に御座います故、
程無く冷気を伴って川面を包む事で御座いましょう。

其の山影から逃るゝが如く、
庵への帰路を頭の中で模索するのでは御座いますが、

半刻も此処で過ごす内に、
後ろ髪を引かるゝ思いが駆け上がって参ります故、
撮影行とは不思議なものに御座います。

最後に、此の日、此の線区をご推奨頂きました、某人気殿、
西金駅に引き続きご相伴を賜りました愛知の御二方と
宇都宮の御先達殿に、心より御礼を申し上げます。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

スポンサーサイト
2016.10.28










睥睨






水郡線 西金
2016.10


***************

本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

恥ずかし乍ら、
旋回窓ではない五軸機を備(つぶさ)に観察したのは、
恐らく是が初めてあったかと存じます。

所謂「暖地型」と申すので御座いましょうか、
見慣れぬ一枚硝子は、“丸目”の付いた風貌よりも
些か迫力が増してゐるかの如く御座います。

昼ハッの、斜めに降り注ぐ陽光を貫き、
鋭い眼光にて、行く手を睥睨してゐる様に御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。


2016.10.27










潺を
聞きつゝ小径の
険しけれ






水郡線 西金-下小川
2016.10


***************

本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

風光明美な場所と申しますのは、
往々にして、険しい地形が多いように存じます。

だからこそ、車窓にも沿線にも、
多くの人を魅了して已まないので御座いましょう。

久慈川沿いの崖の上で迎える夕暮れ時は、
川面を渡る風が辺りを包みこむ迄には、
もう些かの時間を残してゐる様に御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.10.22










翔ぶ空を
映して青き
川と在り






水郡線 袋田-上小川
2016.10


***************

本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

鳥取県を中心に、大きな地震が起こったとの由。
東日本大震災の被災地に住む者として、他人事とは思えず、
また、当時の様子が思い起こされて御座いました。

被災された皆様方にお見舞い申し上げ、
早期の復興と回復を、心よりお祈り申し上げます。

日本の山間部の原風景たる久慈川に
五軸機の躍動する姿を求め、
其の畔(ほとり)に降り立ちて御座います。

先ず目を瞠ったのは、其の水の清らかさに御座います。

此処より少し上流に「袋田の滝」が在るそうに御座いますが、
其の瀧の流麗な姿が目に浮かぶようで御座います。

成程、其処で先程来、数多の太公望が糸を垂れ、
「おとりあゆ」なる幟が街道沿いに立ち並んでいる訳で御座います。

清き流れに負けじと澄み渡る碧空に、朱を一つ差しつゝ、
彼の五軸機が足取りも軽やかに翔んで往くので御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.10.21










山裾に
取り付く小径の
遠き哉






水郡線 西金-下小川
2016.10


***************

本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

思えば遠くへ来たもんだ、とは、
武田鉄矢殿の歌の一節に御座います。

久慈の清流と切り立った山肌の、
文字通り「硲」を縁取る二条の鉄路は、
阿武隈高地を斜めに横断するだけ在り、
其の大半が同様の立地に御座います。

其の事が、
此の谷間の細道に射し込む西陽の柔らかさと相俟って、
庵から然程遠くも無い常陸の國の山中に在って、
尚の事、遠き地へ赴き来たのだなあ、と云う、
感慨めいた心持に拍車を掛くるので御座いましょう。

久方振りに、角籠での長期野点行脚に参じたく為った、
或る崖の上に御座いました。

西金駅に引き続き、
此の場所にて御相伴を頂きました、愛知からの御二方、
そして宇都宮からお越しの御先達の方、
楽しい時間と有り難きご教示を賜り、
改めて心より御礼を申し上げとう存じます。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。