2017.03.16










朝を連れ
都へ疾(はし)る
仙后座






東北本線 岩沼-槻木
2017.2


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

厳冬期も終わりを告げ、
登り来る陽の力強さが感ぜらるゝ様に
成って参りました。

此の日も、霜こそ下りたものの、
陽を受けた土は些かの温もりを以て、
都へと上る夜汽車の疾走を
見送ったので御座います。

鋭く射し込む朝陽を浴びつゝの力走は、
恰(あたか)も、北海道への未練を断ち切るが如くに
在った様に存じます。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

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2017.03.10










明くる陽に
覗く吐息の
荒々し






東北本線 岩沼-槻木
2017.2


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

其の身を牽引する電機に劣らず
重厚な車体が目を惹く、寝台特急「カシオペア」。
此の日も庵近在にて日の出を迎えて御座います。

地平を滑り込んで来る陽光の力強さに呼応するが如く、
列車後方へと吐き出す息遣いの荒々しさが
僅かに垣間見えて御座います。

一見しただけでは、如何にも現代風の、
飄飄とした面持ちかと存じますが、
流石に札幌からの道程の長さを隠し切れずには
居られなかったので御座いましょう。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.03.09










轟音を立て流星の迫り来る





東北本線 名取-館腰
2017.2


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

EF81形電機は、昭和四十三年の登場以来、
乙級線を除き、本州・九州のほゞ全ての電化区間に
活躍の場を広げて御座いました。

以降、平成元年まで
製造が続けられてゐたと申しますから、
国鉄技術部門の設計思想が如何に優れたものであるか、
垣間見る事が出来るかと存じます。

自身が、其の求められた性能を満たす為、
高圧機器の塊と成ってゐる事を言無にして語る、
重厚感あふるゝ躯体。

其の躯体に描き加えられた
たった一つの流れ星に御座いますが、
轟音を立てゝ走り去る様を間近で見ますと、
其の迫力に気圧さるゝばかりなので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.02.27










朝の陽の
翳に吾が身を
溶かす帰路






東北本線 岩沼-槻木
2017.2


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

矢張り、此度の行程を以て、
カシオペヤ号の渡道は最後の様に御座います。
従いまして、津軽海峡を渡る客車列車も、
同時に此度で最後と云う事に成るかと存じます。

重厚感を湛える嫋やかな車体は、
鋭く射し込んだ朝陽に些か翳の割合を多くし、
其の中に吾が身を溶かしつゝ、
最後の札幌行を終えるので御座いました。

其の寂しさを振り切るが如くか否か、
吾が身の体躯に付けて来た筈の雪は、
何処かに置いて来たので御座いましょう。

此処半世紀では、
十八年と云う、異例の短命に終わった
北海道直通寝台列車の静かな終焉に、

僅かばかりでは御座いますが、
労いと御礼の気持ちを込めまして、
今週も週明けを迎えて御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.02.22










寒風従えて





東北本線 名取-館腰
2017.2


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

一昨日の事では御座いますが、
今週の口あけも、北の大地から帰還せし
地上の流れ星との逢瀬より。

今一つな空模様乍ら、間も無く渡道仕業に
終止符を打つとも噂さるゝ夜行列車を
正統な画角で見送る事が出来た事に
独り、“自己満足”して御座いました。

処で、庵界隈を今朝未明に走り抜けたと思しき
“急行 はまなす”で御座いますが、
盛岡迄の消息は追跡してゐたので御座いますが、
その後の足取りは如何様に御座いましょう。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。