2017.07.12











霹靂の
如き野花の
麓往く







常磐線 岩沼-逢隈
2017.7


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

一点の曇り無き碧空に向かい
精一杯茎を伸ばす野花。

其の周りには、電車の他に
何も無い光景であるが故、
最早「聳え立つ」とも申し上げて
差し支えは無きものと存じます。

不銹鋼で出来た車体の隅に
強烈に照射した太陽光線に、
今時分が夏である事を、
漸く見出したので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

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2017.07.11











暮れ






常磐線 逢隈-岩沼
2017.7


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

決まった時間に庵を出て
決まった時間に庵に戻る。

車中の皆様も、
斯様な日々をお送りで御座いましょうか。

車中の人では御座いませんが、
庵主も其の一人に御座います。

稜線に没する直前の陽光に癒さるゝ、
家路の時間。

日々、御苦労様で御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.07.02









名も知らぬ
樹の河畔に
聳え立つ







常磐線 逢隈-岩沼
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

何やら南国の雰囲気が漂う一本の樹が
灰色に埋め尽くされた畔(きし)に
立ってゐるので御座いますが、

其処に纏わり付く蔦の如き植生に、頂の葉以外は
其の身を覆い尽くされて御座いまして、
此の日の空模様の如く、正体不明と成って御座います。

川幅の広い阿武隈川に在って、
此の樹が持つ、或る種独特な存在感は、

此処が東北で在るからで御座いましょうか、
何故か其れ也に圧力を感じるので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.22











暮れ六つに
煙も高き
紙工場







常磐線 岩沼-逢隈
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

或る日の勤めの帰路、
築堤を駆け上がる列車が目に留まり、

阿武隈川の堤防に角籠を停めて
川風に吹かれてみる事としたので御座います。

紙工場から高々と伸びる煙突から吐き出さるゝ煙に、
山風から海風に向きが変わった事を識り、

其の直後に、背後に薄ぼんやりと見えていゐた夕陽は、
すっかりと姿を隠してしまったので御座います。

東北が梅雨入りしたのは、
当にその翌日の事に御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.18











茂る葉と
雨の狭間を
潜り抜け







常磐線 岩沼-逢隈
2017.6


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

此の日の此の一献の前後が丁度雨と云う、
不安定な空模様で御座いましたので、

此の列車は、雨雲を擦り抜けて
阿武隈川を渡って来た事に成るかと存じます。

青々と生い茂る葉の陰に潜んでゐた庵主は、
異様な湿度と執拗な虫の猛攻を受け、

庵近在に居乍らにして早速、
初夏の息吹を満喫したので御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。