2016.12.14










清冽な
気を貫きて
河越ゆる






常磐線 逢隈-岩沼
2016.12


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

此処半年、庵事の間隙を縫っての野点と成ってゐる為、
どうしても夕暮れ時の一献が多く成って御座います。

にも関わらず、御相伴を頂いて居ります皆様方には、
改めて心より御礼を申し上げる次第に御座います。

さて、此の週末は、珍しく些かの積雪を見た
庵近在に御座います。

昼八ツを過ぎ、陽も傾いで来たからか、
雪が止んでからの方が肌寒さを一層感じて御座いました。

土手に佇みますと、阿武隈川を通り抜ける風も、
其の清冽さを増した事は明らかで、
鏡窓の狭い視野を通しても伝わって来るので御座います。

尤も、北の大地のあの光景には
到底敵わぬ訳では御座いますが。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

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2016.12.07










真新し
混凝土に
明日を見て






常磐線 坂元-新地
2016.12


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

前日までの晴天とは一転、薄雲の立ち込める太平洋側。
内陸移設と一部高架化で“強い常磐線”に生まれ変わる
丁度一週間前の一献に御座います。

今後、通常旅客列車だけで無く、
何かしら興味深い列車が来る事もあろうかと、
庵事の合間に、野点の場所探しに御座います。

高架線に為っただけの事は有り、
見晴らしの良い場所は点在して居るので御座いますが、

試運転列車の時刻も何の情報も持たぬまま参じた事もあり、
矢張り、一刻程の制限時間では攻略し切れず、
諸先達方の仰せの処の“再履修”と成りましょう。

真新しい混凝土(=コンクリート)の路に
一歩を踏み出し、早一ヶ月。

長寛な田園風景の間に間に、遠く海を望むと云う車窓は
過去のものと為りまして御座いますが、

白い輝きを放つ路盤は、現在から未来を繋ぐ重要な使命を、
永きに亙り務め果(おお)せる事で御座いましょう。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.11.06










暮れに海原を溶かし
寒風愈々身を拭う






常磐線 逢隈-岩沼
2016.11


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

明日以降の週間天気予報に、
遂に雪の報が登壇して御座います。

御来庵の皆様方に於かれましては、
御風邪など召されては御座いませんでしょうか。

昨日より、常磐線の浜吉田から相馬迄の区間で、
試運転が始まった様に御座います。

普段は見る事の無い、僅か二両編成の列車が、
益々短く見える長い鉄橋をゆっくりと渡り往く夕暮れに御座います。
おそらく、是が当該区間の試運転列車に御座いましょう。

何れにせよ、漸く、仙台より小高迄が、
一本の鉄路で結ばれようとして御座います。

此の地域にお住まいの皆様方に於かれましては、
心待ちに待った運転再開に御座いましょう。

試運転とは云え、列車の往来が再開された事、
遠く日落つる処の丘の上より、
小(さゝ)やか乍らお祝い申し上げた次第に御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.07.02










川岸に一筋の温もり駆くる





常磐線 岩沼-逢隈
2016.6


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本日も、御来庵賜り、誠に有難う存じます。

国鉄からの伝統を引き継ぐ化粧を纏った車も
日本全土から遂に姿を消し、
次なる茶葉を思案中に御座います。

御来庵の皆様方の中には、
既に御目当ての茶葉の収穫に勤しんで居られる方も
多い事と存じます。

斯様な中、
先に引退した485系特急型電車の
遺伝子を引き継ぐ車両の存在が
気になり始めたので御座います。

其の車両の名は、719系近郊型電車に御座います。

庵主を含め、近在にお住まいの皆様方の日常生活に、
三十年近くに亙り密接に関わって来た密かな名車であろうと、
一方的に拝察申し上げる所に御座います。

すっかりと暮れた川沿いの町を往く、719系。
家路を急ぐ乗客に想いを重ね、
嘗ての韋駄天は、室内燈の温もりと共に
浜吉田迄の短い旅へと誘うので御座います。

本日も、御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2016.03.19










Steel Beams Runnin'





常磐線 逢隈-岩沼
2016.3


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御来庵頂き、誠に有難う存じます。

夥しい量の鉄骨が、
得も云われぬ物量を以て、
線路際に佇む者に語り掛けて参ります。

其れは、若しかしますと、
此処に鉄路を通さんとする先達の皆様方が、
一本一本の鉄骨に刻んで来られた想いかも知れません。

或る早春の夕暮れは、秋の陽と似通うが如く、
思いの外、足早に過ぎ去るので御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。