2017.06.09











鮮やかに
迫る緑の
柔らかさ






只見線 郷戸-滝谷
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

しっとりと朝露に濡れた新緑が、
列車の通り道を塞ぐ勢いで
切通を埋めて御座います。

列車は其の身を緑に預け、
森林浴を嗜むが如く、
金山の街へ向け、
ゆったり進むので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

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2017.06.08










旅人の
賑わう一時
秘境駅






只見線 早戸
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

周辺には民家も少なく、かつ
人跡疎らな山峡の小駅。

些か秘境めいた景観を見下ろす崖の上乍ら、
何やら人々が談笑する声が
聴こえて参ります。

其処には、今し方到着した汽車に
いざ乗り込まんとする幾何かの御仁と、
其れを見送りに来たと思しき御仁が。

改めて周囲を見回しても、
相変わらず人跡疎ら、緑豊かな
森と河が広がるばかりに御座います。

汽車は暫くして、
旅人と相成りし幾何かの御仁と
お見送りの御仁とを徐(おもむろ)に隔て始め、

其の様は、元の静かな秘境の時間を
取り戻して行くかの如くに御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.03











緑を紡いで






只見線 会津水沼-早戸
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

当該区間に存在する七連の円門橋は、
鉄道土木関連の業界に於いては、
全国的に有名なのだそうで御座います。

狭隘さを極める軟弱地盤に鉄路を敷く事は、
自然を相手に戦うのと同時に、
自然と融和する為の設計・施工を
同時に行う必要があるかと存じます。

この橋梁が、是を見事に具現化してゐる事は、
此の光景を見れば一目瞭然で御座いましょう。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.02











緑に埋もるゝ
幽谷を跨ぐ






只見線 会津西方-会津宮下
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

谷を埋め尽くす程に生長した木々が、
其の緑も鮮やかに、
三つ並んだ弓門橋を彩って御座います。

其の生い茂る葉は、庵主が今立ってゐる
崖の縁から飛び込んでも
優しく受け止めてくれそうな量感を以て、
生命力を魅せ付けてゐる処に御座います。

此処に佇んで深呼吸を一つする時、
心身共に洗わるゝが如く在り、

併せて、時折混じる汽車の息遣いにも亦、
心が洗わるゝが如く在るので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.01










生い茂る
緑に分け入る
街と汽車






只見線 郷戸-会津柳津
2017.5


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

柳津の街は、
会津柳津虚空蔵尊として知らるゝ圓藏寺の
門前に位置する事と、只見川の舟運、そして出湯を以て、
山襞深くに発展した街並みに御座います。

其の街並みは、
もう一つの古刹である、奥之院辨天堂を含め、
狭隘な平地に犇めき合うが如く在り、
山峡を貫く大河に添って現れる
一大桃源郷の如く在るかと存じます。

森を掻き分けて往来する列車と、
森に分け入るが如く存在する街並みは、
些細な眺め乍らも、只見川の如く悠久の流れを紡ぐ、
当路線を象徴する風景かと存じます。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。