2017.09.22











戯るは
水と緑と
隧道と







只見線 会津宮下-早戸
2017.8


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

此の八月は、
庵に座して居りますと、
黴が生えてしまうのではと思える程、
実に日照時間が短う御座いました。

斯様な空模様でも
一献に仕立てらるゝ場所を思案しますれば、
其の一つには矢張り、只見線が思い浮かぶ処かと
存じます。

現在不通に成ってゐる区間の
上下分離方式での運行再開が
決定した処と伺って御座いますが、

其れ程迄に、水、そして森と
縁深い路線なので御座いましょう。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

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2017.08.30











河を這う
雲の海







只見線 会津宮下-会津西方
2017.8


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

無人航空機の教習所にて
缶詰に成ってゐる処へ、
増える予定の庵族を迎え入れる準備が重なり、

庵に風を通す時間の確保が
中々難しく成ってゐる此の頃に御座いますが、

御陰様で、当人は
どうにか息災に過ごして御座います。

此方、只見の川沿いは、
長い年月を掛けた隆起・沈降・浸食の繰り返しに拠り、
川面以外に平坦な地形は
殆ど無くなって御座います。

土木的な制約が多い土地柄に於いて、
一献を点てる際に次に縋(すが)るのが
気象現象かと存じます。

御来庵の皆様も身を以て体感された通り、
今年は異常なまでの天候不順にて、
此れ迄の定跡が些かも通じない夏に御座いました。

劇的な場面を得るのに四苦八苦した、庵主と角籠の夏は、
本日にて一区切りとさせて頂きとう存じます。

来月は、如何様な工夫が出来ようか、
愈々思案の為所に御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.08.22











川霧の
か細き畔に迫りて







只見線 会津宮下-早戸
2017.8


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

発電所が群立する只見川は、
しばしば其の流れを堰き止められ、
幅と深さを増す所が御座います。

其れは谷幅を目一杯占拠し、
水際は即座に断崖と成って御座います。

必要最小限に断崖を
切り拓いて敷かれたか細い鉄路に、
此の日も満々と湛えられた水面から昇る川霧が
迫って御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.08.21











水面這う
雲の澱みて
汽車が跳ぶ







只見線 会津宮下-会津西方
2017.8


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

暗い灰色の雲の塊が
頭上を通り過ぎたかと思えば、
合間から射し込む強烈な陽射しに
炙らるゝが如く在った、此の日の空模様。

会津の山間部は、
目まぐるしく変化する天候に翻弄され、
其れは只見川とて同様に御座いました。

此の時季、
一瞬の陽射しで炙られた川面は、
ひとたび曇天に転ずると、
急激に冷却さるゝ空気との温度差で
大量の水蒸気を放出するので御座います。

其れは所謂川霧と相成り、
軈て雲海の如く川面を覆い尽くすので御座いますが、
日に数本ある列車の内、相応の確率で
雲上を一跨ぎする光景に遭遇するので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.08.19











轍(てつ)刻む音
幽谷に谺して







只見線 早戸-会津宮下
2017.8


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

川霧に僅かな期待を寄せ、
只見川の畔に角籠を走らせて御座います。

自然現象が相手に御座います故、
人の心の如くと迄は行かぬものの、
中々然様に問屋は下ろしてくれぬ訳で御座います。

それでも、長雨の所為で御座いましょうか、
森の色とは亦違った緑を纏った奥会津の大河に、
幽谷の表情を垣間見て頂けるかと存じます。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。