2017.07.25











人在りて
其の目と手を掛け
巨躯を操(く)る







東北本線 岩沼
2017.7


***************

本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

人馬一体とは能く云わるゝかと存じますが、
鉄道車両に於いても亦、日常的に見らるゝ光景かと存じます。

盛夏を思わせる強烈な日差しが、
堅牢な保護帽すら穿たんばかりに降り注ぐ操車場。

掛員殿は、巨躯の片隅に間借りしてゐる様に見えて、実の処、
完全なる主導権を握ってゐるので御座います。

人在りて、鉄路活き。

此の途方も無く普遍的な主題を、今後とも
出来るだけ多くの視点で見つめて参りたいと存じます。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

スポンサーサイト
2017.07.23


















信越本線 横川-軽井沢
1997.8


***************

本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

梅雨が明けるとも明けぬとも付かぬ空模様が続く、
庵近在に御座います。
御来庵の皆様に於かれましては、
お変わり御座いませんでしょうか。

此処数日、熟成を通り越した茶葉に御相伴賜り、
恐縮至極に存じます。

斯様な中でも、本日の一献は、
在りし日の信越線の中でも
大変に有名な地点での野点に御座います。

鬱蒼と生い茂る樹々の狭間に
突如として姿を現す巨大な人工物。
自然環境に対する、人間の「移動」と云う欲求は、
斯様な迄に劇的な光景を生み出すので御座いましょうか。

何れにせよ、在り来たりな一献に御座いますが、
今と成りましては、良き記録かと存じます。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.07.22











出入り台
臥して静かな
夜汽車哉







海峡線 津軽今別-竜飛海底
2000.3


***************

本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

夜汽車の出入り台は、
鉄輪が規則的に轍を刻む音と、
貫通路の踏み台が軋む音にのみ支配さるゝ、
或る意味では「異空間」かと存じます。

此方の二輪車乗りの御仁は、
此の異空間に静かに身を委ね、
何を想うので御座いましょうか。

視線を交わす事こそ無いものの、
海峡を渡る汽車が運ぶ人間模様は当に、
千差万別かと存じます。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.07.21











朝の陽を
正に浴びたる
草小路







日本製紙岩沼専用線 岩沼授受所-岩沼工場
2017.7


***************

本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

此の日も亦、街の片隅で、
籠の行列の御成りに御座います。

機関車も、其の水先案内の御仁も、
正面に力強く朝日を浴び、
草生した小路を工場へと向かうので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.07.20











駅裏の駅






仙石線 (旧)仙台
1996.5


***************

本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

実家に残して来た私物の整理に勤しんでゐた折、
斯様な一献を発掘して御座います。

宮城野区の東九番町界隈が、
現在とは懸け離れた景観を保持してゐた頃、
此の近辺は“駅裏”と呼ばれて御座いました。

其の雑然とした街並みは、
再開発の波から完全に取り残され、
旧仙石線と共に、昭和其の物で在ったかと
存じます。

仙台駅の、巨大で洗練された構造物の裏側に、
突如現るゝノスタルジア。

其処へ向かう地下連絡通路は、
或る種の時空隧道だったので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。