2017.06.26











木漏れ日の
翳の淡きに
誘(いざな)われ






東北本線 越河-白石
2017.6


***************

本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

日差しの弱きに似(そぐ)わず、
些か多めの湿度を含んだ空気が纏わり付き、
逃げ場の無い暑気を感じた、
水無月の朝に御座います。

生い茂る葉の翳が落つるのも淡き
山合の野良道の涼しさに誘われ、
其処を潜る事にして御座います。

思いの外、急な坂道に喘ぎ、
擡(もた)げてゐた首を上げますと、
丁度、仙台へと向かう電車が、
峠道を勢いよく転げて行った処に御座います

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

スポンサーサイト
2017.06.24











ビルヂング疾走
梅雨の中休み







東北新幹線 白石蔵王-福島
2017.6


***************

本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

本日は、朝から久しぶりに
庵近在を当ても無く徘徊して御座いました。

角籠の中で適当に時間を潰して居りますと、
公共の電波から、或る新幹線電車が
本日限り復刻相成る旨の文言が。

耳を疑いつゝも、白石市南方の金華山へと
角籠を飛ばします。

取り敢えず張り付いた斜面から目にしたのは、
朝靄明け切らぬ斎川の田園地帯を
ゆっくりと此方へ向かって来るE4系の姿。

視界が些か霞んでゐた所為で御座いましょうか、
相変わらずビルヂングの如き重量感を
尚更に感じ取ったので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.23










腹掛けの
朱も眩しき
五月晴れ






東北本線 愛宕-品井沼
2017.6


***************

本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

金太郎が身に着けてゐた腹掛けの
朱の鮮やかさが殊更に映える、
或る五月晴れの朝。

生命力の根源の色との謂れが御座いますが、
此の胸の空くような青空も亦、
地球上に生きる凡ゆる命を
日々受け止めてゐるものかと存じます。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.22











暮れ六つに
煙も高き
紙工場







常磐線 岩沼-逢隈
2017.6


***************

本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

或る日の勤めの帰路、
築堤を駆け上がる列車が目に留まり、

阿武隈川の堤防に角籠を停めて
川風に吹かれてみる事としたので御座います。

紙工場から高々と伸びる煙突から吐き出さるゝ煙に、
山風から海風に向きが変わった事を識り、

其の直後に、背後に薄ぼんやりと見えていゐた夕陽は、
すっかりと姿を隠してしまったので御座います。

東北が梅雨入りしたのは、
当にその翌日の事に御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.21











生い茂る
森から仄かに
初夏薫る







石巻線 石巻-曾波神
2017.5


***************

本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

庵近在は、愈々本格的な梅雨空と
相成りまして御座います。

然るに、目にも鮮やかな夏空が
そろそろ恋しくなる処に御座いまして、
本日の一献に御座います。

生い茂る葉の物量が、
愛宕山のこんもりとした容姿を一層強調し、
初夏と申しても差し支え無い景観かと存じます。

眩しい空の蒼さと、彼の山の緑を
其のまゝ映し出す水田も、
今ではすっかりと稲が伸び、

早くも稲穂の時期が待ち遠しくなってゐる事に
御座いましょう。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.19











空深く
暑気の便りを
引き連れし






石巻線 涌谷-前谷地
2017.5


***************

本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

毎度の事乍ら、一箇月程前の熟成茶葉にて
本日もお茶を濁しとう存じます。

五月晴れとは斯様なものぞ、と云わんばかりの
深い藍を纏った空。

一本の列車が、其れ迄の濃い川霧を一掃し、
此の空を引き連れて来た時、
暑い一日と相成る予感がしたもので御座います

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.18











茂る葉と
雨の狭間を
潜り抜け







常磐線 岩沼-逢隈
2017.6


***************

本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

此の日の此の一献の前後が丁度雨と云う、
不安定な空模様で御座いましたので、

此の列車は、雨雲を擦り抜けて
阿武隈川を渡って来た事に成るかと存じます。

青々と生い茂る葉の陰に潜んでゐた庵主は、
異様な湿度と執拗な虫の猛攻を受け、

庵近在に居乍らにして早速、
初夏の息吹を満喫したので御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.17











an Avenue of Pines






日本製紙岩沼専用線 岩沼授受所-岩沼工場
2017.6


***************

本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

上手い事、五七五が捻り出せずにゐる
今日此の頃に御座います。

松並木。
其れ以上でも以下でも無い、
岩沼の街外れの日常に御座います。

併し、一日四回、
其れだけで終わらぬ時間が訪るゝのは、
此の街の隠れた魅力に御座いましょう。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.16











緑道に
車列率いて
走入(はしり)梅雨







日本製紙岩沼専用線 岩沼授受所-岩沼工場
2017.6


***************

本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

あの小柄な躯体の何処に
斯様な力量が有るので御座いましょう。

夥しい数の籠を率いて、
走入梅雨に些かの湿りを得た緑道を、
ゆっくりとゆっくりと進んで参ります。

軈て車列は、高煙突が屹立する其の足許へと
音も無く吸い込まれて行くので御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.06.15










高き陽に
望む山影
春霞






石巻線 前谷地-涌谷
2017.5


***************

本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

此の日は三度、
鳥屋崎の崖に上がって御座います。

三度目の正直を期待しつゝも、
日頃の行いが奏功してか、
予想通りの春霞に御座います。

高々と昇った太陽が燦々と里を照らし、
其の向こうに船形の山影を漸く認めたのは、

一本の貨物列車が轍の音を響かせてから
暫くの後に御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。