2017.03.23










小瀑を
見下ろす路の
寒さとて






烏山線 滝-烏山
2017.2


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

此の場所が実に好きで、
似通った一献ばかりと相成り
恐縮至極に存じます。

四〇型気動車が健在の頃に
もう幾度か通っておくべきで在ったと
後悔しても遅きに失する事は
分かって居るので御座います。

晴れて欲しいとは申しません。
遠くに在るからこそ、
せめて雨さえ降らなければ、
何日かは留まって居たい、
斯様にさえ思える良景に御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。


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2017.03.22










背に木々の
前に夕陽の
冬小路






烏山線 滝-小塙
2017.2


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

此の日、午後から急速に青空の面積が
増えて参りまして、

庵へ帰投する頃合いが
刻一刻と迫ってゐたにも関わらず、

此の一献が後ろ髪を大いに引かるゝ原因と
成ってしまいまして御座います。

極く稀に斯様な光景に出くわす事が有ります故、

幾ら好みの車が減ったとは云え、
間も無く庵族が一人増えるとは云え、
弾丸行脚を辞める事が出来ずに居る、
駄目親父と相成るので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。


2017.03.21










小さな力持ち






日本製紙岩沼専用線 岩沼授受所-岩沼工場
2017.3


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

花粉症も愈々盛りの時期と相成りました
庵界隈に御座います。

御来庵の皆様方に於かれましては、
御様子は如何に御座いましょうか。

庵主は最早、既に崩壊した蛇口の下に
果物の空き缶をぶら下げ、
滴るがまゝに仕て置きとう存じます。

さて、夥しい数の籠を牽き、長き旅路の一翼を担う、
南光運輸㈱殿所有の四〇屯機。

小粒乍ら六〇〇馬力を誇る小兵は、
紙を満載した平台車を連ね、半里程の小路を、
寡黙に往来する日々に御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.03.18










冬服の
何処へ参ず
街の隅






東北本線 名取-館腰
2017.3


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

列車が写らない鉄道写真と申しますのは、
斯様にも難しいものに御座いましょうか。

素直に風景として切り取れば良いものを、
此処に列車が在れば、とか、
陽がもう少し高ければ、とか、
雑念が入り込む事で、些か半端な一献に
成ってしまうので御座いましょう。

未だ、修行が足りぬ庵主、
是から先も、様々な刺激を
吾が身に取り込む必要があるかと存じます。

其れでも、庵から十数分も歩いた処に
斯様な風景が有ろうとは、
庵の在る街が秘めた奥深さを
感じ取った処に御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.03.16










朝を連れ
都へ疾(はし)る
仙后座






東北本線 岩沼-槻木
2017.2


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

厳冬期も終わりを告げ、
登り来る陽の力強さが感ぜらるゝ様に
成って参りました。

此の日も、霜こそ下りたものの、
陽を受けた土は些かの温もりを以て、
都へと上る夜汽車の疾走を
見送ったので御座います。

鋭く射し込む朝陽を浴びつゝの力走は、
恰(あたか)も、北海道への未練を断ち切るが如くに
在った様に存じます。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.03.15










前照燈の眩しさも染みる暮れ






東北本線 館腰-名取
2017.2


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

花粉症も盛りの季節と相成りまして御座います。
御来庵の皆様に於かれましては、
息災で御座いましょうか。

庵主は、殊の他極度の花粉症で御座います。
塵紙の箱も二日で一つ程消費して居り、
其れこそ、塵も積もれば…の出費を重ねて御座います。

従いまして、
銘杉が多く生えて御座います彼の地へ、
来る卯月の八日に馳せ参じるに当たり、
薬物療法に入った処に御座います。

さて、庵界隈でも、徐々に陽が伸びて参りまして、
夕暮れ時の独歩徘徊に、
些か楽しみが出て来た頃合いかと存じます。

変わり映えに乏しい銀箱電車も、
目線や光線を僅かに変えるだけで、
絵に成る一献を点てらるゝ様に成るのでは、と、
足りない技量と心許無い鉄瓶に、
些かの期待を込め始める、春の入口に御座いました。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。


2017.03.13










街を背に
往くいつしかの
路の暮れ






東北本線 名取-館腰
2017.3


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

去就が噂されて久しい、719系電車。
銘々の想いを載せて、此の週末も、
繁華街からの家路の一翼を担うので御座います。

初登場から早四半世紀を超え、
東北の様々な風景にすっかり溶け込み、
沿線の皆様の生活の一部と成ってゐる事と存じます。

国鉄分割民営化後の東北を、
黎明期から支え続けた、仙台地区初の三扉車。
其の、一日でも長い活躍を祈りつゝ。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.03.11





日本製紙岩沼専用線 岩沼工場-岩沼授受所
2016.10



魚利庵の庵主に御座います。
折に触れての御来庵、誠に有難う存じます。

早いもので、本日を以て、
東日本大震災の発災から、
丸六年を経過して御座います。

改めまして、犠牲と為られました皆様に
衷心より御冥福をお祈り申し上げますと共に、
今現在も困難の渦中に居られます皆様に、
心よりお見舞いを申し上げます。

発災当日を含め、此の六年間、
皆様方各々、様々な体験をされ、様々な時間を
過ごされて参った事と存じます。

今日此の日、厭が応にも、
様々な想いが胸を去来する事と存じます。
破壊と創造、困難と愉楽、
喪失と獲得、そして、出会いと別れ…

従いまして、日頃より可能な限り、
目線を前に向けらるゝ様になる言葉を頭に浮かべ、
そして実際に口にしつゝ、日々を過ごす事が出来れば、
と考えてゐる処に御座います。

庵主を含め、今、此の時を生きてゐると云う事には、
必ず何かしらの役割を与えられ、且つ、
意味が込められてゐるものと存じます故。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
今後とも変わらず、皆様方と共に前へ。

併せまして、
今後とも変わらず、皆様方の御来庵を、
お待ち申し上げて居ります。

2017.03.10










明くる陽に
覗く吐息の
荒々し






東北本線 岩沼-槻木
2017.2


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

其の身を牽引する電機に劣らず
重厚な車体が目を惹く、寝台特急「カシオペア」。
此の日も庵近在にて日の出を迎えて御座います。

地平を滑り込んで来る陽光の力強さに呼応するが如く、
列車後方へと吐き出す息遣いの荒々しさが
僅かに垣間見えて御座います。

一見しただけでは、如何にも現代風の、
飄飄とした面持ちかと存じますが、
流石に札幌からの道程の長さを隠し切れずには
居られなかったので御座いましょう。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。

2017.03.09










轟音を立て流星の迫り来る





東北本線 名取-館腰
2017.2


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本日も、御来庵頂き、誠に有難う存じます。

EF81形電機は、昭和四十三年の登場以来、
乙級線を除き、本州・九州のほゞ全ての電化区間に
活躍の場を広げて御座いました。

以降、平成元年まで
製造が続けられてゐたと申しますから、
国鉄技術部門の設計思想が如何に優れたものであるか、
垣間見る事が出来るかと存じます。

自身が、其の求められた性能を満たす為、
高圧機器の塊と成ってゐる事を言無にして語る、
重厚感あふるゝ躯体。

其の躯体に描き加えられた
たった一つの流れ星に御座いますが、
轟音を立てゝ走り去る様を間近で見ますと、
其の迫力に気圧さるゝばかりなので御座います。

御相伴賜り、誠に有難う存じました。
又の御来庵を、心よりお待ち申し上げて居ります。